レコードジャケットの印刷ミスがどの程度の頻度で発生して、その内の何パーセントくらいがうっかり市場に出回ってしまうのか?、なんてことは知る術もない。
聖子さんのジャケットで言えば、僕は過去に一度だけエラージャケットを見たことがある。それは友人が持ってた「チェリーブラッサム」。明らかに表面の印刷が薄くて裏に印字されている歌詞が透け透けだったのだ。僕もその友人も共に発売日に都内で購入したから、生産ロットはたぶん同じだろう。
天下のCBSソニーでもそんなことあるんだな、程度にしかその時は思わなかったが、数年経ってから無性にエラージャケットが欲しくなって、中古盤屋に寄った時は必ず聖子さんのアナログをチェックしているが、一度もお目にかかったことはない。
ちなみに「チェリーブラッサム」のエラージャケトを持ってた友人とは暫く疎遠になってたが、1990年にローリング・ストーンズの初来日公演を観に行った時に東京ドームの前で偶然バッタリ再会。
“あの「チェリーブラッサム」まだ持ってる?”と言いかけたがやめた。
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「チェリーブラッサム」という曲は、リアルタイムで聴いた人と後追いで聴いた人とでは、最も印象が乖離する曲だと僕は思っている。
突然マイナー調で作曲が小田裕一郎さんじゃないということもあり、今後の展開に大いに不安を感じながら耳にした僕のような人と、これの後に「夏の扉」がくるということを判ったうえで聴くのとでは、かなり印象が違うだろう。
さらに財津和夫さんが松田聖子プロジェクトに加わったことで、聖子さんにちょっかい出しやしないかと、本気で心配したものでした。ちょうどその頃、長渕剛が石野眞子と噂になったりしてたので(後に結婚&離婚)、余計に気が気ではなかった。
そんな「チェリーブラッサム」は僕の心配を他所に大ヒットし、今でもコンサート終盤のメドレーで歌われることの多い人気曲となった。
長い年月をかけて当初とは受け止め方が大きく変わった曲、という意味では、僕にとっては非常に大事な一曲。
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ニューシングル「永遠のもっと果てまで/惑星になりたい」を買うとスペシャルグッズプレゼントの応募券が付いてくるとかで、一部でざわついてる模様。
過去にもそういったプレゼント企画がいくつかあったな、ということで、現存してる応募券を載せてみた。CBSソニー時代はたぶんこれだけだと思う。
しっかり応募シールが剥がされていることからわかるように、全て応募済み。抽選結果は全滅だったけどね。
どうも僕は聖子さん関連の抽選には運が無いようで、当たったのって、1983年5月4日に東京厚生年金会館でやったFM東京主催のコンサート(当選者のみが観れた松田聖子ワンマンコンサート)の入場券が当たって最前列で観れたことくらいか。“最前列で観れたことくらい”とか言ったら怒られそうだが、これで運を使い果たしてしまったかも。
これがその時の座席券。「補列」とはオケピ未使用時に1列目の前に設置される席で、実質こちらが1列目。
今回の「永遠のもっと果てまで/惑星になりたい」のプレゼントグッズは直筆サイン入りポスターとのこと。
やっぱ欲しいよね、サイン入りは。
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というわけでサイン色紙を載せてみる。
これは1983年7月27日にNHKホールで貰ったサインと、その当日と翌日のコンサートチケット。手形入りは珍しいと思う。画像検索しても見つからないし。
ちなみに僕が貰った手形は右手だが、一緒に貰った友人(前述のエラージャケットの人)は左手だった。
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サインをする聖子さん
これは初期のサイン会ですね。一緒に保管されていた写真なのに、片方だけ色あせてしまっているのが謎。