極私的松田聖子エピソード集 part3

それwikiの丸写しだろ

「風は秋色」が発売された頃は年末の賞レースも重なって、僕が最もアクティブに動いていた時期だ。

週に1度は何らかの形で“ナマ聖子”を見ていたと思う。学校帰りに制服のまま都内の放送局や収録現場へ通っていた日々。

今でも「風は秋色」を聴くと、あの頃の情景がフラッシュバックしてきて胸が張り裂けそうだ。

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これもそんな時期に撮られた1枚。

1980年11月16日によみうりランドで行われたフリーコンサートにて、一緒に見に行った友人が撮影したもの。その中のベストショットを葉書にして、翌年の元旦に送ってくれた年賀状です。右側に「あけましておめでとうございます 昭和五十六年 元旦」と印字されているのはその為。しかしまぁ、よくこの葉書保存しておいたな。

その友人は写真部に所属してて200mmの望遠レンズをを所有していたためにこんな写真が撮れたけど、僕は当時どこの家庭にもあるような望遠撮影ができないカメラしか持っていなかったので、どうせ撮っても小さくしか写らないし、という理由で撮影しなかった。今にして思えば、小さくてもいいから全景を撮っておけばよかったと後悔している。

僕が一眼レフカメラと300mmのレンズを購入したのは「プルメリアの伝説」の初日舞台挨拶の直前くらいだったと思う。勿論カメラはミノルタ。その頃聖子さんがミノルタのCMをやってたので、ミノルタのカメラを買うと非売品のポスターカレンダーが貰えたのでした。

これを撮影した友人は聖子さんがデビューした頃からかなりの数のイベント等を撮影してるので、今となっては貴重なお宝写真の山なんだろうけど、もう30年以上疎遠になってしまってるし、連絡先も知らない。残念。

よみうりランドでのコンサートは入園料だけ払えば誰でも観られる事実上のフリーコンサートだったが、僕は読売新聞の販売員に入園チケットを貰っていたので実質タダでした。

開門と同時に場所を確保する為に猛ダッシュする群衆。ステージ前は傾斜になってる芝生だった為に、足をとられて転倒する人が続出。あっという間に観覧エリアは埋まってすし詰め状態。7月に同所で行われたコンサートの観客数は公式発表8000人だったが、もしもそれが正しい数字だとすれば、この日は軽く1万人は超えてたと思う。「青い珊瑚礁」でブレイクし、4か月前とは状況が大きく変わっていたし。家族連れなんかも多かった印象がある。日曜日の遊園地内で大ブレイク中の人気アイドルが無料ライブやったら、まぁそうなりますわな。

この日のコンサートはファーストコンサート「First Kiss」をベースに、翌月発売される2ndアルバム『North Wind』からも数曲歌うという豪華な内容。衣装は日本青年館などで着たのと同じものでした。伴奏は勿論、ザ・コンソレーションによるフルバンドの生演奏。静かな「SQUALL」の歌いだしの後、ピンクのドレスでステージ上手(かみて)から登場したオープニングのシーンは、今でもハッキリと脳裏に焼き付いっている。

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テレビドラマ「俺たちの旅」第33話「妹の涙をある日見たのです」(1976年5月23日放送)で、津村浩介(カースケ 演:中村雅俊)の妹、稲葉みゆき(演:秋本圭子)がよみうりランドへ遊びに行くシーンで、一瞬だけステージが映るので参考まで。


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