The Good-Bye「のぞいて Feel Me, Touch Me」

kzroom

作詞:野村義男
作曲:曽我泰久、P.Wilson
編曲:The Good-Bye
ストリングス・アレンジ:小林信吾

1986年12月5日発売 SV-9199
4分12秒 c/w We All Shine On
収録アルバム
「#6 DREAM」
「OLDIES BUT GOOD-BUY! Vol.2」
「Anthology 1983-1990」
「Ready! Steady!! The Good-Bye!!!」

僕が初めて発売日に買ったグッバイのシングルがこれ、ということもあって個人的にとても思い入れが強い曲。音楽を聴くと、その曲が流行ってた当時のことを思い出す、みたいな話はよく聞くが、今でもこの曲を聞くと、当時毎日通ってた新宿の冬の景色を思い出すんですよね。これをコピーしたカセットをウォ−クマンで聞きながら、新宿の街を歩いてた自分の姿。あの頃は夢があったよな、なんておっさんの思い出話はこのへんにして、楽曲について。

初めてこの曲を聴いたのは「夜のヒットスタジオ」に出演した時で、やっちんがシングルのメインボーカルをとってたことに、まず驚きましたね。後追いファンにはわからないかもしれないけど、これってかなりの衝撃だった。

サウンド的にはアラン・パーソンズ・プロジェクトからの影響を指摘する人が多いが、特に『Ammonia Avenue』あたりが諸所で、相当このアルバムを聴き込んでるな、ということが伺える。『Ammonia Avenue』はグッバイファンにとってはマストなので、まだ聴いたことない人は一度耳にしてみると良いと思う。

作曲はやっちんとP.Wilsonこと川原さんの共作で、観音崎での桑田靖子セッション最終日に(1986年10月18日頃?)、まだ歌詞が付いてない状態でデモが録られていて、作曲者2人による仮歌が入ったものが現存している。2人のユニゾンで始まって、“♪ふいに〜”に当たる部分から川原さんのソロになるので、恐らくここが川原さんが作った部分なんじゃないかな、と推測できるが、あくまでも推測です。

シングル盤自体のコンセプトは「Let It Be」をヒントにしたと思われる箇所がいくつかあって、

  1. ジャケ写のメンバーの並びが、「YES! YES!! YES!!!」のビデオクリップでそれぞれが扮した役どころと位置が同じ。
  2. 作曲者がピアノを弾きながら歌っている。
  3. A面とはイメージが全く異なるアバンギャルドな作品をB面に配している(「You Know My Name」と「We All Shine On」)。

などが思い当たるが、かなりこじつけにに近い妄想かもね。

やっちんのセカンドソロ『Soga』に収録されている「恋しくて」は、「のぞいて〜」の続編ともいえる作風に仕上がっているので、聴き比べてみるのも一考。

NTTハウディ キャンペーンイメージソング(モデル:沢口靖子)。