The Good-Bye「僕色に染めて」

kzroom

作詞:野村義男
作曲:野村義男
編曲:The Good-Bye

1986年8月21日発売 SJX-7014
3分08秒 c/w GOING DOWN , ANOTHER WORLD
収録アルバム
「Anthology 1983-1990」
「Ready! Steady!! The Good-Bye!!!」

テレビ番組でこの曲を演奏する場面を頻繁に目にするようになり、“これが次のシングルなんだぁ”と思いつつレコード屋へ足を運ぶ度に7インチコーナーを覗いてみても見つからず、“ちゃんと発売されてんのかな?”とか不安になってたら、実は12インチでの発売でした、というオチ。そのことに気付いたのはかなり後になってからだったんだけど、それくらい情報が少ない時代だったんだよな、という今となってはウソのような思い出がこの曲にはあったりします。

この時代のビクターのレコード番号は、シングルが“SV-”でアルバムが“SJX-”だったんだけど、この12インチはシングルながらSJX-7014という品番が振られていて、カタログ的にはアルバム扱いだったのか?、なんて気もしたが、アルバムは“SJX+数字5桁”、12インチシングルは“SJX+数字4桁”と、ちゃんと区分けされていた、というレコードヲタク以外にはどうでもいい情報に気が付いたのも、グッバイのお陰なのでした。

『FIFTH DIMENSION』に収録されていたものとはバージョン違いで、後に『OLDIES BUT Good-Buy!』では“Slow Version”も発表され*1、いろいろな形を楽しむことができるが、『FIFTH 〜』、12インチ、『OLDIES 〜』がきっちり3ヶ月おきの発売で、各々にバージョン違いを配置していたということを考えると、この曲はグッバイ的には、かなり“勝負曲”だったのでは?、と思う。

曲を聴いてて印象に残るのは、やはり右チャンネルから聴こえる鼓風の音で、最初はかなり違和感を感じたものだけど、まぁ、ジョージ・ハリスンが唐突にシタールビートルズに持ち込んだみたいなもんか、と自分的には納得したもんです。

ビートルズの話がでたついでに書くけど、この曲が最初に収録*2された『FIFTH DIMENSION』というアルバムは、ビートルズの『Revolver』と並べて語られることがあるけど、あえて“立ち位置的に”『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に例えて考えた場合、じゃあグッバイでいう「Strawberry Fields Forever」は何なのか?*3といえば、僕としてはこの「僕色に染めて」ではなく「YES! YES!! YES!!!」なんですよね。なので2004年の再発時に「YES! YES!! YES!!!」が『4 SALE』のボーナストラックに収録された時は座りの悪さを感じたもんだけど、これは収録時間の問題とかもあるので一概にどうこう言えることではない。くどいようだが“立ち位置的に”という話です。

このジャケット写真を見る度に、ジャックスの『ジャックスの世界』を思い出してしまうが、もしもこれが意図的な構図だったとしたら超嬉しいんだけど、まぁ偶然かな。

*1:『FIFTH DIMENSION』の2004年盤にもボーナストラックで収録された。

*2:バージョン違いだけど。

*3:『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』と「Strawberry Fields Forever」がどういう関係なのかはいちいち説明しないので各自勉強してください。