The Good-Bye「GOING DOWN」

kzroom

作詞:野村義男
作曲:野村義男
編曲:The Good-Bye

1986年8月21日発売 SJX-7014
3分29秒 c/w 僕色に染めて , ANOTHER WORLD
収録アルバム
「FIFTH DIMENSION」(2004年盤のみ)

この12インチシングルは、A面が義男サイド、B面がやっちんサイドと色分けされているようなところがあって、この曲などはやっちんの影がほとんど感じられない。そういうこともあってか、やっちんが別の仕事でどうしても参加できずに止む終えず“トリオ・ザ・グッバイ”として出演してた三浦海岸のイベントなどでは、この曲がよく演奏されたという。

イントロのリフがジョニー、ルイス&チャーの「Finger」っぽいが、ボーカルとギターがユニゾンになる感じも含めて、全体的にチャーの影響が強い曲だと思う。

ジェフ・ベックのカバーがあまりに有名なドン・ニックスの「Going Down」という同名曲があるが、義男さんのソロライブアルバム『LIVE at LIVE』に収録されている「Going Down」はそのドン・ニックスの「Going Down」のカバーで、ベック、ボガート&アピスのライブアルバムに収録されている演奏とほぼ同じアレンジで演奏されている(間奏前のセリフまで同じ)*1

義男さんは後年、三喜屋・野村モーター's BANDのアルバム『WORKS』でグッバイ版の「Going Down」を再レコーディングしているが、リフを二つのパートに分けて別々に録るという、新たな試みを実戦していたりして面白いので、聞き比べてみるのも一考。

*1:ジェフ・ベックが最初に「Going Down」をレコーディングした第二期ジェフ・ベック・グループの『Jeff Beck Group』(通称:ORANGE)というアルバムは、ことあるごとにチャーがフェイバリットアルバムとして挙げている1枚で、スモーキー・メディスンの目指すところは、このアルバムのサウンドだったという。そういう背景も含めて、このグッバイ版「Going Down」は、チャーの存在がどうしても見え隠れしてしまう。ちなみにジェフ・ベック・グループの「Going Down」は、作者のドン・ニックスとは腐れ縁ともいえるメンフィス・ソウル界の重鎮、スティーヴ・クロッパーのプロデュース。