曾我泰久「Virgin snow」

kzroom

  1. Virgin snow(4:24)
  2. Virgin snow (instrumental)(4:22)

1995年1月発売 YS-002

セカンドソロの『Soga』から約3年ぶりに発表されたCD。近年のリリースペースと比べるとかなり間隔が空いてる気がするが、そういった事情もSRTシリーズをスタートさせる要因のひとつだったのかもしれない。

CDジャケットに、“NASTAR RACE”、“for your special memory”、“Not for Sale in City”、“Skier's use only”といった文字が並んでいることから、スキーのナスターレース関連の曲だった、ということはわかるが、具体的なことは不明。また、CDジャケットやディスク本体にアーチスト名の表記や作者クレジットの類が一切無く、写真も使われていない。レーベル面にやっちんのサインが印刷されてはいるけど、“SOGA”の“S”の文字がSに見えない、と不評だった頃のサインなので、やっちんのことを知らずにCDを手に取った人には“SOGA”とは読めなかったことだろう。ここまで素性を隠してパッケージ化した意図は、“覆面アーチスト”的なものを狙ってたのかな?なんて気もするが、真相はわからない。

ソロとしては初のシングルになるわけだが、“シングル盤”という性質上、“instrumental version”(オリジナルカラオケ)も収録されている。僕はグッバイ関係に限らず、オリジナルカラオケを聴くのが大好きなので他の曲もいろいろ聴いてみたいけど、やっちん関係ではこれと「一期一会」、「OVER THE BLUE」、「君にあいたい」(The Jokers)、「ふたり・・・」(真琴つばさとのデュット)、「オレンジの夏宇宙」(Aia & Reenaへの提供曲)、くらいかな?(グッバイ楽曲は除く)。ボーカルが入ってない状態で聴いて初めて気が付く細かい部分って、意外と多いんですよね。なので僕みたいなヲタクなリスナーにとって、オリジナルカラオケってとても有り難いものだったりする。

やっちんのボーカルって、子供の頃から現在まで一貫した独特な歌いまわしがあって、そこにはまって抜け出せなくなった僕みたいな人間が多数いると思われるが、そんな人達にとってこの「Virgin snow」という曲は、最もグイグイ懐に食い込んでくる曲なのではないか?、と思う。ロック・ポップス界での“コブシ使い”としては、僕の中ではトッド・ラングレンとやっちんが双璧ですね。この曲のサビの歌いまわし方って、凄くトッドっぽく聴こえるんだけど、気のせいかなぁ?*1

このCDはライブ会場の物販コーナーに並ぶ機会が滅多になかったので僕は通販で購入したけど、その通販も現在は終了してしまっているので、新参ファンにとっては『Soga』と並んで悩みの種かもしれないが、なんとか音源を入手して聴いてみてください。

クレジットはされていないが、ギターソロはやっちんライブでお馴染みの吉井隆博さんが弾いている。

*1:ペイズリーズの1stライブの時、開演前にトッド・ラングレンの「It Wouldn't Have Made Any Difference」が流れてきてドキッとしたが、あれ、やっちんの選曲だったのかな?ペイズリーズでユートピアのカバーやったらかなりかっこいいと思う。