1990年4月1日発売
YS001
Side 1
Side 2
- OH・MY・GOOD!!(2:28)
作詞:曾我泰久、作曲:曾我泰久 - Round & Around(2:45)
作詞:野村義男、作曲:曾我泰久 - 星のファンタジー(Can you hear star light?)(2:46)
作詞:曾我泰久、作曲:曾我泰久
All Songs Arranged & Produced By Yasuhisa Soga
ポール・マッカートニーがビートルズ脱退を表明した1週間後に1stソロアルバムを発売したことを意識したのかどうかわからないけど、やっちんの1stソロはグッバイ活動休止正式発表の翌日に発売された。
このアルバムが発売されるかなり前から宣伝用のチラシが各所で配られていて、そこには“店頭販売は致しません。通信販売のみと致します。”と書かれていたけど、僕は発売直後に新宿紀伊国屋書店内の帝都無線で普通に購入したし、翌年の1991年2月7日にやっちんが「テレフォンショッキング」に出演した際、“3月1日より新星堂のみで発売します”という発言をしてたりするので、いくつかのインディーズ取り扱い店では店頭販売されていたようです。
CDなんだけど12インチアナログサイズのジャケットに収められ、ジャケット裏の曲目表記も、SIDE ONE〜、SIDE TWO〜、と書かれている。当然表裏は無く通して収録されてるんだけど、SIDE ONEとSIDE TWOの間に表記されていないインストが挟まっていて、アナログのAB面を強く意識した構成になっている。このアイデアは『Fifth Dimension』のCDでも使われてましたね。ちなみにそのインストは、CDDBには「LINK(From side one for side two)」というタイトルで登録されている。
「流されて」のサックス以外、全ての演奏はやっちん自身によるもので、これまたポールの1stソロである『McCartney』を踏襲してるなぁ、というのは深読みし過ぎだろうか?
“夏”といえばビーチ・ボーイズ、山下達郎ということで、「Darlin'」で始まり「Loveland Island」で終わる「Just Summer for You」、桑田靖子に提供したがお蔵入りしてしまった「Round & Around」*1、翌年、高橋由美子がカバーした「星のファンタジー」*2など、好事家が食い付きそうなネタも多いけど、そういう部分を除いてもとても良く出来たアルバムなので、グッバイファンだけどメンバーのソロは聴いたことない、という人は、これから聴いてみるといいんじゃないですかね。
*1:桑田靖子のボーカルダビングまで行われていながら未だに未発表。当時はグッバイのライブでも演奏されていた。やっちん版はKeyがCだが桑田版はFで演奏されていて、“♪人に何て〜”の部分でやっちん版にはないコーラスがダビングされていたり、歌詞が一部違っていたり語尾が女言葉だったり、といった相違点がある。この時のレコーディングセッション(1986年10月16日〜18日)では「夜明けからMy Life」という未発表曲もレコーディングされているが、こちらはゲイリー・ムーアの「Don't Take Me For A Loser」風のマイナー調ロックナンバー。余談だがグッバイとゲイリー・ムーアは1987年7月に「夜のヒットスタジオ」で共演している。
*2:鮎川恵さんが歌詞を書き換え「あしたも夢が見られる様に」というタイトルでアルバム『PEACE!』に収録されている。プロデュースは“5人目のグッバイ”こと川原伸司氏