ポール・マッカートニー来日公演'2002(東京初日)

頼まれてたCDを買いに行ったら、案の定またお手ごろ価格の中古ブートを見つけてしまい、即購入。トッド・ラングレンの『Rael Todd』っていう2枚組。1400円也。すぐ聴きたいところだが、今は「ポール・モード」なので、ちょっと我慢。ということで行ってきました、ポール・マッカートニー東京公演初日。

まずドームに着いたらグッズのチェック。パンフレットは2500円で、結構読み応えあり。Tシャツはやたら種類があって、数えるの途中でやめちゃったくらい。あとは、ポロシャツ、Gジャン、ポスター、ネックチェーンとかかな。

驚いたのは、当日券に並んでた人の数。16時発売開始予定だったんだけど、窓口が開いたのは16時35分でした。この時点で、軽く200人は並んでたと思う。ちなみに先頭の人が手に入れたのは、ライトスタンド席でした。ボクが、“どこの席でしたか?”って訊いたら、やたらガッカリした顔でチケット見せてくれたっけ。一番に並んでスタンド席とは、ちょっと意外でしたね。

サウンドチェックが始まったのは、なんと16時半過ぎでした。開場が17時なのに。当然のように開場時刻は大幅に遅れることになり、係員にクレームを言う客続出。耳を凝らして洩れてくる音を聴いてたんだけど、会場外だと、モワンモワンした音にしか聴こえなくて、曲の判別つかず。最後に「レディ・マドンナ」をやってたのだけは、確認できましたが。この曲をきっちり完奏して、リハ終了。この時点で17時40分。結局開場したのは17時55分と、1時間近くも遅れることになってしまいました。

ドーム内に入って席に着き、まわりを見渡してみた。やった、2階スタンドも埋まってる!。正直、客の入りが不安だったんだけど、そんな心配は余計でしたね。当日券に1番で並んだ人が外野スタンドなんだもんな。

開場が1時間近くも遅れたんだから、当然、開演時間も遅れるだろう、と思ったとおり、場内が暗転したのは、30分押しの19時30分。で、ここからがまた長いんだな。

オープニング・アクトがある、というのは聞いてたけど、よくわかんないチャンバラとか、箱入り軟体女ショーとか、意味不明のパフォーマンスが約20分続きます。この時間、結構辛いです。

そして、ステージ上のスクリーンに、ヘフナーのバイオリンベースのシルエットが浮かび上がり、遂にポールの登場!

1曲づつ感想を書こうかと思ってたんだが、ちょっとこれはあまりに凄すぎて、まだ上手く表現できそうもないなぁ。過去のポールの来日ソロ公演は全て観てるんだけど、文句無く今夜がベストでした。ポールがソロになってからのバンドとしては、間違いなく今のバンドが最強だと思う。それになんといっても、ポールさんが完璧ですね。コンサートの中盤に、ギター、ピアノ、ウクレレと楽器を持ち替えてのソロコーナーがあるんだけど、もうこれが圧巻。涙腺が刺激されっぱなしでした。

あと特筆すべきは音響の良さ。東京ドームでのコンサートは、たぶん100回以上は観てるんだけど、こんなに音の輪郭がハッキリしてるの、初めて聴いた。2階スタンド向けに、アリーナ席後方にディレイ・タワーを建てたりとかして工夫してたし。あまりドームで観てる、っていう気にならなかった、っていうかね。

たった5人のみで、あれだけのサウンドを生み出しているというのは、驚異的ですらある。これは絶対に生で聴くべき。一度でもポールの音楽に感動したことがある人は、借金してでもコンサートへ行ってください。と、声を100倍にして断言します。奇跡ようなの2時間30分を体験してください。

東京公演は、あと2回ありますよ。

参考画像(今日の東京ドーム周辺の様子、その他)。

ドーム正面入り口

グッズ売場(CD)

グッズ売場(全景)

当日券に並ぶ人達

日本公演パンフレット

帰りに配られたビニールバッグ