倉木麻衣らによるビーチ・ボーイズ・カバー問題

早速一部で叩かれてる、“倉木麻衣らによるビーチ・ボーイズ・カバー問題”ですが。

報道によれば、倉木麻衣は「ドント・ウォーリー・ベイビー」を歌うとか。ボクが初めて、「ドント・ウォーリー・ベイビー」という世紀の大名曲を耳にしたのは、ビーチ・ボーイズのオリジナルではなく、ベイ・シティ・ローラーズによるカバー・バージョンでした。今、このローラーズ・バージョンを聴くと、なんともショボイ出来に聞こえます。しかし、これがなかったら、ボクはこの大名曲に出会わなかったかもしれない。倉木麻衣愛内里菜のファンの中には、今度のカバー集の企画が無かったら、ビーチ・ボーイズの曲を耳にすることなく、一生を終えてしまう不幸な人が多数いたかもしれない。以前、野田幹子という人が、ビーチ・ボーイズのカバーアルバムを発表したことがありました。その時も、“あれは冒涜だ!”なんて叩く人がいました。しかし、野田幹子のアルバムがきっかけでビーチ・ボーイズにはまった人を、少なくとも3人は知っています(実際はもっと多いハズです)。どういう出会い方をするかは、人それぞれでしょう。これから“新たに出会うかもしれない人達”が、チャンスを目前にしているというのに、“エゴを持った一部のマニア”が、その道を閉ざすような発言をするのは、果してファンとしてどうなんだろう?

“しょぼいカバー”がきっかけで、運良く“ビーチ・ボーイズ道”に迷い込んだボクとしては、もうちょっと門を大きく構えて入門者を迎えてあげようよ、といったところです。