本年度「マイ・ベスト・アルバム賞」は宇多田ヒカルさんの『Distance』に決定

諸般の事情で、約半年ぶりにスーツなんか着ちゃって、朝の通勤時間に電車に乗ってみた。まるで、まともな社会人になった気分。たまにはいいけど、毎日はヤだなぁ。

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ブライアン・ウィルソントッド・ラングレンといった、変人達の作る美しいメロディーに酔いしれ、いたって常識人な筒美京平さんが作るエッチなメロディーに狂喜しているボク。人格と作風のアンバランスさがなんとも素敵。ミュージシャンなんだから作品が全て。ごもっともです。でも、その作品を作った人の“人となり”に興味を持つのも、当然の摂理。作風とかけ離れた人間像に触れると、さらに興味がでてきてハマってしまう、というのが、よくあるボクのパターン。その最たるところが、上記の3人とかフィル・スペクターだったりするワケです。

筒美京平さんに関しては、ほとんどメディアに顔を出さないので、どーでもいいような話しでも、いちいち“おぉ~”とか言いながら、喜んで聞いてたりします。“車庫入れがヘタ”とか、“会う度に違うスーツを着てた”とか。そんなボクが初めて、“動く京平さん”らしき映像を見た時は、そりゃあもう固まりましたよ。でも、実はその映像に映ってる人が京平さん、という確証がないので、ここはひとつ情報提供をお願いしたいところなんですが・・・。問題のシーンは、尾崎紀世彦が「また逢う日まで」でレコ大だか歌謡大賞だかを受賞した後に歌う場面。ステージ下手に立っている阿久悠さんの隣で、バスドラに合わせて右足で、“ドン、ドドン”とリズムをとっている細身の男性。あれはどう見ても、若かりし日の筒美京平その人であると、ボクはずーっと信じているのだが。このことを考えると、ホント、眠れなくなっちゃうんだよなぁ。

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眠れなくなっちゃうほど考えなくても、すんなり結果がでてる、例のアレ。それは、本年度“マイ・ベスト・アルバム賞”。

毎年この時期に発表してるこれは、ただ単純に、今年一番多く聴いたCDを御紹介してるだけなんですがね。別に、勿体ぶることもないので早速発表しますが。じゃ~ん。宇多田ヒカルさんの『Distance』です。なんだかんだ言ってHikki。そうとも、オレはHikkiが大好きだよ。愛してる。どーしようもなく好き。ただそれだけ。だから聴く。何度でもリピートして聴く。飽きない。全然飽きない。そんなアルバムだよ『Distance』。しかし、次回作はもっとスゴイらしい。あぁ、オソロシやHikki。来年も、この賞はアナタのために空けとくよ。いや、空けとかなくても、ネジ込んできそうだな。そんなところがイイんだよなぁ、Hikki。と、久しぶりに公開ラブレターを書いてみました。