永井ルイ Ooparts

タンポポミニモニ。等の、モーニング娘。関連のアレンジで、一躍注目を集めた永井さんだが、古くは、クレアのバックバンドのバンマスをやっていたり、リボンのアレンジといった、乙女塾関連の仕事もこなしていて、一部のアイドルポップスファンの間では、知る人ぞ知る存在でありました。

そうかと思えば、斉藤哲夫さんや、センチメンタル・シティ・ロマンスといった、ベテラン勢とのコラボレーション、セーラー・ムーン等のアニメソング制作、篠原ともえとの共作、ロック・ローリー、キャンディー・ライダー、等のバンド、ユニット活動といった、実に幅広い活動を今までに成されていたワケだが、それらは全てこのアルバムに繋げるための、“ほんの助走”に過ぎなかった、と言ってもいいくらいの、大傑作アルバム。満を持して、初のソロ名義です。

全てのパートを一人でこなし、ブ厚いギターサウンドやコーラスを構築していく様は、さしずめ“一人クイーン”といったところ。実際にあのギターサウンドは、GRECOのブライアン・メイ モデル BM-900を使用しているらしい。「乙女 パスタに感動」でも聞ける、アノ音です。「乙女~」でブッ飛んだボクのような人間には、たまらない音が、これでもか!と出てきます。他にも、ジェリー・フィッシュ、ELO、などのテイストが感じられる作品もあったりして、そのあたりの音が好きな人には、ぜひ聴いてもらいたいところ。

ボクは、トッド・ラングレンやロイ・ウッドのような、マルチ・ミュージシャンが一人で作り上げた作品が大好きで、あのニュアンスに共通するニオイのようなものを感じとることができたのって、日本人じゃ、高野寛さんくらいだったんだけど・・・。こんなに頼もしい人がいたなんて!。やっと出会えた運命の人だよ。

一生ついていきます。