トッド・ラングレン / Todd Archive Series Vol.5~Vol.7


『Oops! Wrong Planet Tour』 / Utopia


『Deface The Music Tour』 / Utopia


『A Cappella Tour』 / Todd Rundgren

忘れた頃にやってくる、『Todd Archive Series』。今回はライブ盤3タイトル、それぞれ2枚組での発売という、なかなかのボリューム。ポロッと1枚だけ出たかと思えば、突然6枚もまとめて出したり、音質もバラバラだったり。そんなテキトー加減がトッドらしくて素敵です。デジタルリマスターがどうたら、なんて言ってる時代に、カセットがマスターのCDを平気で発売する感覚。それについて行くファン。あぁ、これこそが“One World”だよ。

『Oops! Wrong Planet Tour』は1977年10月20日のシカゴでのライブ、『Deface The Music Tour』は1980年10月31日のシカゴ、『A Cappella Tour』は1985年10月31日のテキサス、ということで、時代を追って、ライブパフォーマーとしてのトッドが検証できるしくみ。ただこの人の場合は、バンドだったり、ソロだったり、テープや同期モノを使ったりと、形態も様々なので、そのあたりは一筋縄ではいきません。この3種類のライブは、ツアー名を見れば分かるとおり、それぞれアルバムタイトルになってる作品が発売されたあとのツアーなワケだけど、『Deface The Music』収録曲のライブバージョンが聴けるのは、なかなか貴重でしょう。『A Cappella Tour』での、「Born To Synthesize」の独唱によるオープニングは、ボクが初めてトッド・ラングレンのライブを見て号泣してしまった、1988年の来日公演@新宿厚生年金を彷彿とさせる、なかなかグッとくる瞬間でもあります。

しばらくライブでの来日はしてない(お忍びでは来てる?)のに、ライブ盤をまとめてリリース(日本のみだが)するなんて、ファンの気持ちを焦らしすぎだぜ。次回来日時は全公演制覇するから、待ってろよトッド。その前にお腹をひっこめといてね。