First Time Live at BUDOKAN

金色のリボンクイズ番組の題材で松任谷由実の「恋人がサンタクロース」が使われてたのを見て、無性に松田聖子バージョンの「恋人が〜」が聴きたくなった。

僕が初めてこの曲を聴いたのはユーミン版のオリジナルではなくて、聖子版のカバーバージョンだった。

それは1982年にリリースされた「金色のリボン」という2枚組みのクリスマス企画アルバムに収録されていたもので、彼女の伸び伸びとしたボーカルが堪能できる素晴らしいテイクだった。

僕にとって「恋人がサンタクロース」といえば松田聖子、という印象を決定付けたのは、「金色のリボン」リリース直後に行われた日本武道館でのコンサート。今でも毎年夏のツアーで武道館のステージに立っている彼女だが、初めて単独で行われた武道館コンサートが、その1982年12月のクリスマスコンサートなのです。そういった意味もあって、今までかなりの数を見た彼女のステージの中でも、あの日の出来事は特に印象に残っている。

彼女の独身時代の武道館コンサートのいくつかは映像化されていて今でもDVDで見ることができるのだが、あの“初めての武道館コンサート”は残念ながら商品化されていない。

しかし当時、90分弱に編集されたものがフジテレビで放送されていて、まだその頃ビデオデッキを持っていなかった僕は、デッキを持ってる友人にテープを渡して録画してもらった。その翌年に念願のビデオデッキを購入した僕が最初に再生したのが、そのテープだったことは言うまでもないだろう。で、冒頭の話に戻るが、「恋人がサンタクロース」が聴きたくなってYOUTUBEを漁ってたら、その“初めての武道館コンサート”の映像を見つけてしまったのだ。

演奏は、彼女のデビューから1983年のクリスマスコンサート直前くらいまで担当していた、小野寺忠和とザ・コンソレーション。僕は彼女の歴代バックバンドの中でも、一番素晴らしい演奏をしてたのは、このコンソレーションだと今でも思ってる。

若き日の彼女の天才的なボーカルを是非!(冒頭の「Only My Love」が途中から始まってるのが残念)