The Good-Bye「GOOD,NIGHT (Hark,the Angels' come)」

kzroom

作詞:野村義男
作曲:曽我泰久
編曲:The Good-Bye

1985年11月1日発売 SV-9079
2分18秒 c/w TWO NIGHTS

収録アルバム
「Anthology 1983-1990」
「Ready! Steady!! The Good-Bye!!!」

3弦開放を効果的に使ったフレージングからもわかるとおり、ベースになってるのは「Blackbird」だが*1、曲の長さも全く同じだったりする。やっちんのボーカルがダブルトラックになってるのも、「Blackbird」を意識したものだろう*2

と、この曲について書く場合にほとんどのの人が「Blackbird」を引き合いに出すように、自分も最初に「Blackbird」との共通点を挙げてみたが、実際に両曲をギターで弾いてみると、奏法的には全く別物、ということがわかると思う。ポール・マッカートニーはスリーフィンガー+ラフなフィンガーストロークで弾いてるけど、やっちんは規則正しいフィンガーピッキングで弾いてますね。ポジション的にも、わりと頻繁に移動する「Blackbird」に対して、「GOOD,NIGHT」はローポジションで安定してるし。

間奏のコーラスは「クリスマスイブ」経由の「カノン」て感じですかね。山下達郎は、「クリスマスイブ」は「カノン」をモチーフに書いたことを公言しているが、この「GOOD,NIGHT」にもその影響を感じる。先日のON & OFFのライブでは間奏で「In My Life」のピアノソロをモチーフにしたメロディーを義男さんが弾いてたけど、あれはいいアイデアですね。

パッヘルベルの「カノン」という曲は、俗にいう大逆循環というコード進行の元祖、みたいに言われることが多いが、やっちんと「カノン」と言えば、あの名曲「OVER THE BLUE」があるけど、「カノン」と「OVER THE BLUE」については、いずれ「OVER THE BLUE」について書く時に、もうちょっと突っ込んで書く予定。

野村義男さんのライブ盤『LIVE at live』*3に収録されている「A-ko」の曲中で、一瞬だけ「GOOD,NIGHT」のフレーズを弾くところがあるので、マニアは要チェック。

*1:やっちんは2008年2月29日に行われたライブイベントで「Blackbird」を演奏した。

*2:「Blackbird」では部分的に、「GOOD,NIGHT」では全編ダブルトラック。

*3:生産限定盤で発売されたため現在入手困難。