The Good-Bye「モダンボーイ狂想曲」

kzroom
作詞:橋本淳、野村義男
作曲:The Good-Bye
編曲:The Good-Bye、野口久和

1984年3月8日発売 SV-7374
3分04秒 c/w 浮気なロンリーガール

収録アルバム
「OLDIES BUT GOOD-BUY!」
「Anthology 1983-1990」
「Ready! Steady!! The Good-Bye!!!」

サードシングルにして、立ち位置的にもようやくやっちんが前に出てきて、文字どおりツートップ体制の完成。当初は義男さんメインでデモも録られたが、ジャニーさんの鶴の一声でこの形になったとか。

初めてテレビで演奏シーンを見た瞬間は、唐突なロカビリー調で、それまでのシングル曲とあまりに印象が違ってかなり戸惑ったことを覚えてる。

テレビ番組の収録時でも加賀さんはジャケット写真同様ウッドベースを弾いてたし、曲調もストレイ・キャッツっぽくもあったからそっち方面を狙ったのかな?なんて気もしたけど、いきなりクイーンの「Crazy Little Thing Called Love」風のフックがでてきたりして、このごちゃ混ぜ感はやっぱグッバイそのものだよな、というのが最初に聴き終わった時の感想だった。

現在この曲は“シングルバージョン”と、アルバム『Good Vibrations』に収録されている“Version 1”、『Good 〜』の2004年盤にボーナストラックで収められた“DEMO”の3バージョンを聴くことができるが、歌詞の変遷や「Crazy 〜」風フックが入る入らない、などを考えると、レコーディングされた順番は、“DEMO”→“Version 1”→“シングルバージョン”の順番になると推測できるんだけど、どうだろう?(発表されたのは“Version 1”よりも“シングルバージョン”のほうが先)。ちなみに、映像化されている『Good Vibrations Concert』では、“シングルバージョン”の歌詞で歌われているが、coda部は“Version 1”のアレンジで終わっている。

この曲がリリースされた6年後に、フリッパーズ・ギターが「Cloudy (Is My Sunny Mood)」という曲の中で「Crazy 〜」を引用したことがあって、同じネタでも料理人によってアプローチの仕方が全然違って面白いよなぁ、なんて思いながら聴き比べたこともありましたね。