The Good-Bye「摩訶 WHO SEE 議(PLAY OUT VERSION)」

kzroom
作詞:野村義男
作曲:野村義男
編曲:The Good-Bye

1985年7月25日発売 SV-9041
4分48秒 c/w 気分モヤモヤ サラサラ チクチク

収録アルバム
「Oldies BUT Good-Buy!」
「ALL YOU NEED IS…グッバイに夢中!」(2004年版のみ)

「ALL YOU NEED IS…グッバイに夢中!」1曲目に収録されていたオリジナルバージョンの別バージョン。元々は少年隊に提供した曲とされているが、レコードとして商品化されたのは、グッバイのほうが5ヶ月早い*1

少年隊バージョンは、デビューシングル「仮面舞踏会」の3種類あるB面曲の1曲として(他の2曲は「春風にイイネ!」と「One Step Beyond」*2)、「日本よいとこ摩訶不思議」というタイトルで発表された。以降、忍者、SMAPKinKi Kids、など、ジャニーズの後輩達に歌い継がれていて、現在でも関ジャニ∞*3のレパートリーとして歌われている。「日本よいとこ摩訶不思議」はグッバイの「摩訶 WHO SEE 議」とかなりの部分で歌詞が違っていて、途中でラップのパートなんかも入ったりする。これはこれで、個人的には好きだった。ちなみにKinKi Kidsが歌う時は「近畿よいとこ摩訶不思議」というタイトルで、歌詞も一部変えられていた。

「ALL YOU NEED IS…」に収録されていたオリジナルバージョンは、新田一郎氏アレンジによるブラスのフレーズが印象的だが、こちらのPLAY OUT VERSIONにはそれは無く、いかにも“グッバイ”というサウンドに仕上がってる。ワイルドチェリー「Play That Funky Music」*4のリズムパターンを基本に、「Sunshine Of Your Love」のフレーズまで飛び出してくるこの“ごった煮具合”こそ、グッバイの真骨頂だ。

*1:「異人さんにはわからない」のイメージを膨らませてこの曲ができたらしい。

*2:「One Step Beyond」の作曲をしてるアラン・オデイは、日本では山下達郎の英語曲の作詞で有名だが、アランの曲を採用したということは、少年隊のデビュー時に小杉理宇造さんも絡んでたのかな?と、当時の芸能音楽ヲタは妄想したものでした(小杉さんがジャニーズ・エンタテイメント代表取締役に就任するのは、少年隊デビューから18年後の話)。

*3:関ジャニ∞のメインソングライターである馬飼野康二先生は、リトル・ギャングのメインソングライターでもあったのでした。

*4:「Play That Funky Music」は、あのキャンディーズがよくライブでカバーしてたが、当時キャンディーズのバックバンドMMPでトランペットを吹いていた新田一郎さんが、巡り巡って「Play That 〜」をベースにした「摩訶 WHO SEE 議」でブラスアレンジを担当することになるとは、なんという運命のいたずらか。余談だがMMPでギターを弾いてた西慎嗣さんは、2008年2月29日に行われたライブイベントでやっちんと共演した。また、MMPのベーシスト渡辺直樹さんがアレンジした「涙のティーンエイジ・ブルース」の別バージョン「感激ROCK!」なんてものも存在する(未発表)。