「君に贈る言葉」(アフター・スクール)(野村義男、他)

kzroom
作詞:小林和子
作曲:宮下智
編曲:飛澤宏元

企画:近藤真彦
構成:田原俊彦近藤真彦野村義男
レコード・プレイ:西ゆうじ

1980年6月21発売 N-53 3分34秒

野村義男さんの初レコーディングはガンバロンの主題歌だったが、“野村義男”という名前が最初にクレジットされた曲は、この「君に贈る言葉」。田原俊彦のデビューシングル「哀愁でいと」のB面として発表された。作曲は、初期田原作品の最重要ライターである宮下智さんが担当。

内容がセリフ中心ということもあって、面白おかしく取り上げられることが多いが、たのきんの3人が揃ってレコーディングに参加している数少ない2曲のうちの1曲、という意味ではとても貴重なテイクである(もう1曲は『グッドラックLOVE』のサントラに収録されている「ときめきはテレパシー」)。

僕は発売直後くらいに近田春夫さんのラジオ番組*1で初めて聴いたのだが、当時から現在のような扱われ方をしてたような記憶がある。

義男さん自身もネタとしてライブのMCでこの曲に触れることがあるが、そういった全てを受けとめてる器の大きさみたいのに、僕は物凄く感銘を受けるんですよ。「中洲通信」2009年1月号に掲載されていたインタビューで

自分を遊んでいるんですよ。
(中略)
一生、たのきんだし・・・きっと。うん、それでいいんじゃないかな。

と語ってたが、なかなかこうは言えないもんだよ。

***

以前、“あの曲ってCDになってんの?”という発言をしてたが、僕が知ってる限り、NAVレーベル*2のコンピレーションと田原俊彦のB面集で、2回CD化されてますね。他にもあるのかな?

*1:近田さんは初期田原俊彦のブレーン的な存在でもあった(1stアルバムに田原×近田のおしゃべりなんかも収録されてた)、ということもあってか、たのきん関連に言及することが多かったですね。ハルヲフォンのタマちゃん(高木栄一)がたのきんコンサートを観に行って、そのレポートを近田さんのラジオ番組で興奮気味に話してたこととか、よく憶えてるなぁ。

*2:80年代の中頃、本気でNAVの全作品をコンプリートしようと思って挫折した経験あり。