The Good-Bye「とLOVEるジェネレーション」

kzroom
作詞:野村義男
作曲:曽我泰久
編曲:The Good-Bye、小野沢篤
ブラスアレンジ:新田一郎

1985年3月21日発売 SV-9004
2分35秒 c/w Gaah×3(LIVE)

収録アルバム
「4 SALE」(CDのみ)
「Oldies BUT Good-Buy!」
「Anthology 1983-1990」
「Ready! Steady!! The Good-Bye!!」

グッバイの曲は様々なバージョン違いが公式に発表されているものが多く、完成までの紆余曲折を楽しむことができるが、この曲はその最たるもの。2004年版のCD『4 SALE』には完成版の他にも、“DEMO”、“Version 1”、“Alternative Version”の3バージョンが収録されているので、聞き比べてみるといろいろなことが発見できると思う。

実はもうひとつ、未だに1度もCD化されていないバージョンがあるのだが、それは『4 SALE』のアナログ、カセットで聴くことができるので、機会があったら手に入れて聴いてみて欲しい。何が違うかというと、“Alternative Version”で“♪部屋はそのままに〜”の後に聴こえてくるシンセの音が、シングルバージョンにもプラスされたミックスになってる、ということ。ブラスのダビングが行われる前の時点で既にあのシンセの音は録られていたんだけど、シングル用のトラックダウン時にはオミットされてしまった、ということですね。そのへんの経緯についてはまたの機会に。

2004年版『4 SALE』のCDは、1985年版『4 SALE』(EXTRA VERSION)がベースになっているので、どちらのCDも収録されているのはシングルバージョン。収録アルバムを記載する際に、“「4 SALE」(CDのみ)”としたのはその為。

冒頭のリフや歌い出しのメロディーが、バッドフィンガー*1「No Matter What」を思い起こさせるが、近年のライブでは、より「No Matter〜」っぽく演奏されている。面白いのは、“♪砂ボコリが舞う〜”のメロディーが、“♪No matter what you are〜”ではなく“♪I will always be with you〜”に当てはまること。やっちんの師匠筋にあたる某氏が、“3小節目から○○ると○○にくい”という発言をしたとかしないとかいう話を小耳にはさんだ時、真っ先に頭に浮かんだのがこの「とLOVEる〜」で、“おぉ、なるほど!”と膝を叩いたもんでした。

テレビ番組で初めて聴いた時、“さすがにこれはちょっとヤバイんじゃないか?”と、聴いてるこっちがびびってしまった間奏の「Any Time At All」。既にあのフレーズはデモの段階から入っているし、やっちんはソロになってからも再度「神様チャンスを」であれを使っているのでかなりのお気に入りなんだろうけど、僕は何か別の意図があるような気がしてならない。考えすぎですかね?。

*1:1985年当時、バッドフィンガー(というかビートルズ以外のアップル関係)は手に入りづらい状況にあって、僕は正規盤のアナログを板起こししただけの粗悪なブート(俗に言うパイレート盤)を西新宿の老舗の某店(家族経営で有名なあそこ)で手に入れて聴いてましたね。そんな時代にバッドフィンガーをもってくるもんだから、マニア心くすぐられまくりでしたよ。