The Good-Bye Song Book&好事家とThe Good-Bye

Song Book

昨日ザ・グッバイ「Not 4 Sale」のジャケットを撮影する為に久しぶりにレコード棚から引っぱり出そうとした時、この「Song Book」も一緒に出てきた。そういえばこれも再発されなかったなぁ、ということで、一応載せておきます。

このアルバムは、オーケストラによる演奏でグッバイナンバーを堪能しようという、「Niagara Song Book」のグッバイ版とも言える位置づけ。今年の4月15日に行われた1回目の「グッバイ祭り」で、客入れBGMとして流れていたのがこれ。

別にグッバイのメンバーが演奏してるワケじゃないので、再発のラインナップから外れても当然といやぁ当然だし、僕自身も特別聴き込んだワケじゃないので、特に思い入れは無し、と言ったらそうでもなくて。実はこれ、自分で買ったんじゃなくて貰ったモノなんですよ。

かつて「Remember」という邦楽ミニコミ誌がありまして(廃刊したワケじゃないので“かつて”という表現は正確ではない。数年前に奇跡的な復活を果たしたが...)、不定期でレコードコンサートを開いていたのですよ。恵比寿のレンタルスペースみたいなところで。ゲストに平山三紀さんとか渡辺有三さん(元:ランチャーズ、現:ポニーキャニオン常務取締役)とか呼んで。確か、いつも日曜日の昼過ぎくらいにやってたと思う。で、そのレコードコンサートの最後にいつもクイズ大会があって、その戦利品として貰ったモノの中のひとつが、この「The Good-Bye Song Book」なのです。この時は、グッバイ4人のサイン入りとサイン無しがあって、一位だった人がサイン入りを貰って、二位だった僕はサイン無しを頂いた、と。いまだにこれを見ると、悔しさがこみ上げて来ますな。他の日のクイズ大会では、「美少女倶楽部」の見本盤とか高護さん(「Remember」編集長)が編集したカセット(手書きのインデックス付き)などを頂きましたね。

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「Remember」のレコードコンサートの話しが出たついでにおもいっきり脱線しますが、このクイズ大会が、またなんとも凄いシロモノでして。竹本孝之とチャコヘルとジャガーズを同時にかけて、3曲の曲名を当てるとか、そういうレベル。そんなクイズに毎回上位入選してた僕もどうかと思うけど。

ちなみに司会進行は編集長の高護さんで、アシスタントは現在CRT界隈では好事家としてお馴染みの瀬竹誠氏。客席にはデビューを控えた小西康陽氏や、「Go Go Niagara」の常連葉書職人だった大川“ミシシッピー”俊明氏、松本隆研究の第一人者である渡辺秀一氏(初期「よい子の歌謡曲」の重要ライターでもある)など、そうそうたる顔ぶれ。

レコードコンサート終了後は、出演者と客で近くの喫茶店に移動して、何時間もヲタ話しに花を咲かせてみたり。そんな時に、某好事家の口から発せられた、“グッバイいいよね”の言葉が、どんなに心強かったことか。

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時は流れて「Remember」のレコードコンサートに通っていた僕は現在、CRTのイベントに毎月通っている。場所は恵比寿から新宿に変っても、スピリットは変らない(そんな大袈裟なものじゃないが)。そして両者を繋ぐものは、好事家とザ・グッバイ。ということに今気が付いた。おぉ、この20年が線で繋がったよ。オレの中でだけだが。

グッバイファンでよかった(しみじみ)。