真似ジャケ100選

The Good-byePhil Spector
V.A『Rare Masters』
The Good-Bye『Not 4 Sale』

今年はザ・グッバイのファンにとって、忘れられない年になりましたね。全オリジナルアルバムの再発、二度に渡る「グッバイ祭り」の開催、昨年に続いての復活ライブ。男性ファンの数も飛躍的に伸びて、ちょっとニンマリ気味です。こんなに“グッバイ”と口に出して喋ったのなんて、長年ファンやってて初めてだもんなぁ。感無量です。

さて今回取り上げたグッバイの『Not 4 Sale』は、1986年に発売されたレア音源集で、今回の再発のラインナップには含まれてません。ただし音源自体はボーナストラックで聴けるので、後追いファンの方もご安心を。ただ、このジャケットがねぇ...。これがもう一度店頭に並んでるのを見てみたかった、というのはあるかも。大好きなんだよなぁ、このジャケ。

その元となったフィル・スペクターのほうも、これまた発売当時は物議を醸したらしいレア音源集で、正式名称は『Phil Spector Wall of Sound Vol V Rare Masters』。1976年リリース。

レアリティーズのネタはレアリティーズで。こういった粋な遊びを、20年前にジャニーズのバンドがやっていたというのが、なんとも痛快じゃないですか。“オレが気付かなきゃ誰が気付く!”と、マニア心がメラメラと燃え上がった当時の好事家達は、顔を会わせる度に、“グッバイいいよね”、と口にしていたものです(実話)。その好事家達については、明日にでも書く予定。

ところでこの『Not 4 Sale』は、CD(12曲収録)とカセット(10曲収録)のみのリリースで、アナログの大きいジャケットで堪能したい人にはなんとも歯がゆい存在でもあるのだが、見本盤のみアナログがプレスされていて、僕は運良くリリース直後に池袋の中古屋で掘り当てました(収録曲はカセットと同様)。