上原あずみDay

宇多田ヒカルが11月5日の日記で、「Richard Ashcroftの新しいアルバムを聴きながら!(一曲目、すっごーーーくイイよ~!)」とコメント。一曲目もイイが、十曲目にも注目しておくれよHikki。あのブ厚いコーラスをさ。

「凄いこれ!、誰がやってんの?このコーラス!」と驚いた彼女は、クレジットを見て、ブライアン・ウィルソンという男の存在に注目します。そして、ネットでブライアンのことを調べてるうちに、『Pet Sounds』というアルバムが凄いらしい、と気付き、早速聴いてみることに。凡人だと100回は聴かないと「来ない」、などと言われるこのアルバムだが、そこは天才Hikki、いきなり衝撃を受けます。来る日も来る日も『Pet Sounds』を聴き続け、彼女の4枚目となるオリジナルアルバム『タイトル未定』で、その影響は見事に結実されることになります。

“『Pet Sounds』がなかったら、このアルバムは生まれなかった”と、ポール・マッカートニーみたいなコメントを残したとか残さなかったとか・・・。

なんてことにならねぇかなぁ。

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ジャケットばかり話題になって、あまり音のことは語られないのが、イマイチ不憫に思えるソニンちゃん。ニューシングルの「津軽海峡の女」は、まだチラッとしか聴いてないのでコメントのしようがないけど、聴いた人によると、前作同様ダウナーな雰囲気だ、なんて意見が多いみたいですね。

カレーライスの女」がリリースされた当初、ダイナソーJRみたい、と言われてましたが、今にして思えば、ニック・カーター(ブリトニーの現カレ?)の「Help Me」かなぁ、なんて気もする。このへんの音作りは、つんく♂の指示なのかどうかわからないけど。

つんく♂の曲って過去の例から言うと、「近年に売れた洋楽」の要素を「あからさまに」取り込んだ場合、いまいちキレが無い曲になってしまうケースが多いような気がする。まだ「血肉」になっていない状態で、作品として吐き出しちゃった、というか。例えば、後藤真希の初期作品とか。まぁ、感じ方は人それぞれだろうけどさ。

つんく♂がアレンジャーに対して、どの程度具体的な指示を出しているのか?ということを伺い知るには、アレンジャーに訊くのが一番でしょう。そんなかゆいところに手が届く、永井ルイさんのインタビューが掲載されている「モーニング娘。バイブル2」を読みました。

なんといっても収穫だったのが、タンポポ「I & YOU & I & YOU & I」のサウンドは、ユートピアの『アドベンチャーズ・イン・ユートピア』にインスパイアされてつくられた、ということを本人の言葉で確認できたこと。昨年、横浜HMVで永井さんのインストアライブを観たあと、ちょこっとお話しする機会があったのだが、“トッド・ラングレンは大好きだよ”と言ってたしな。

自分の好きなミュージシャン達が線で結ばれた時、そこにアイドル系シンガーがからんでると、異常に興奮するんですよ、ボク。病気かな?

ということを踏まえてソニンちゃんに話しを戻しますが、要は「ジャケット以外でも」興奮させてくれ、ってことを言いたかっただけなんだよ。期待してるよ、「津軽海峡の女」。いろんな意味でね。他意は無いです。たぶん。

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渋谷のタワレコHMVに、ビーチ・ボーイズ『Live At Knebworth 1980』が入荷してましたよ>関係各位殿。

そういえばどっちの店も、今日は「上原あずみDay」でしたね。あの歌声を店頭入り口で聴かされるのは、なかなかのものでした。勿論、良い意味で。