The Beach Boys 『California Feelin'』

最近やたらと音楽番組で見かける、ラグ・フェアというア・カペラグループがいますが。

あの安っぽさはなんだろう?なんかニヤニヤしてるし。特に加藤慶之って人のニヤケ面は、ショーパブにでてくる三流モノマネタレントの、五木ひろしネタみたい。そんな軽薄なノリであるにもかかわらず、真顔で歌ってるゴスペラーズよりも、遥にピッチが正確なもんだから始末に困ります。ゴスペラーズ、まるで立場ナシ。あいつらよりピッチ悪いじゃん、と、お茶の間リスナーに気付かれる前に、なんとか対策を練らなければならないかも...。しかしナゼか、一年後に残ってるのはゴスペラーズのような気がするから不思議です。それがゴスマジックよ。“エンターテインメントはイメージが大切”。カラオケでゴスペラーズ歌われてオチた女のコは大勢いそうだが、ラグ・フェアじゃ、そんなことは期待できそうにないし。まぁ、イメージ産業よ。

言っときますが、ボクはゴスペラーズもラグ・フェアも大好きですよ。じゃなきゃ、こんなとこで話題にしません。キライキライもスキのうち。で、どっちなんだよ?(加藤慶之氏のプロフィールはこちらで)。     

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昨日買ったビーチ・ボーイズ『California Feelin'』には泣けた。

ベスト盤なのに。絶妙過ぎる。若かりし頃の美しいブライアンのファルセットで始り、現在のブライアンの声で終る。とても同じ人とは思えないほど、違う声。今のブライアンは、もう、あの天にも昇るようなファルセットはでないけど、ボクが今一番琴線に触れるのは、現在のブライアンの声だったりします。なんでこんなに染み込んでくるんだろう?やられたなぁ、あの曲順。数多く氾濫しているビーチ・ボーズのベスト盤の中でも、ダントツのお気に入り。それに、なんたってブライアン選曲だしね。

一体、何回泣かせる気なんだよ、ブライアン!。