チャコとヘルス・エンジェル再発CD3種、トッド・ラングレン『Demos And Lost Albums』購入@レコファン渋谷BEAM店

“どういう音楽が好きなの?”という質問をされた時、いつも返答に困って即答できません。

漠然と、“退屈しない音楽”なんて言う時もあるけど。でも、これじゃ全然答えになってないですね。歳をとっていくにしたがって、音楽の嗜好が変わっていく人がいるけど、ボクの場合は、嗜好が変わるのではなくて、嗜好が増えていくのです。だからこんなんなっちゃったんだな。自分としては自然な流れだったから、別になんとも思ってないんだけど、不思議がられることもよくあるのです。ボクに言わせりゃ、毎日高級なフランス料理ばっかり食べててる人のほうが不思議なんだがね(ヤな例えだな)。

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“つまらないホント”と、“おもしろいウソ”、どっちが好きですか?ボクは断然“おもしろいウソ”。

音楽に対しても一緒で、上手いし才能も凄い感じるけど眠くなるものより、ヘタだけどワクワクするもののほうが好き。ギター・ウルフなんて、ハッキリ言って歌も演奏もヒドイもんだよ。でも、聴いてると気持ちが高揚してくるんだな。そういう部分がボクにとって音楽を聴くうえでの一番重要なポイント。“アナタが歌上手いのはよくわかったよ。で、だからなんなの?”という人が多過ぎて、ちょっとウンザリ気味。もっとボクをイカセテくれよ!。なんてグチをダラダラ書いちゃったけど、結局のところは“好みの問題”という一言で片付いちゃうんだよね。

で、ナニが言いたかったかというと、ギター・ウルフのトオルくんは、バイクに乗れないけど、“環七フィーバー”を演奏してるってことさ。ブライアン・ウィルソンだってサーフィンできないけど“サーフィンU.S.A”だよ。あぁ、それがロックンロール。ツジツマなんて関係ねーぜ。やりたいようにやれ!聴きたいものだけを聴け!あぁ、これもロックンロール。そうか、ボクが好きな音楽は、ロックンロールの“精神”を持ってるものってことね。上手く話しがまとまったな(どこが?)。

で、そんなロックンロールなボクが本日購入したCDは、チャコヘルの再発3枚と、トッド・ラングレンの『Demos And Lost Albums』。トッドの「Lucky Guy」ピアノ弾き語りバージョンに涙したあとは、チャコヘルで頭クラクラ。奇跡の世界初CD化となったチャコヘルだが、これ買う人、日本に1000人いないだろうな。そもそも、タワーにもHMVにも置いてなかったぞ(レコファンはエライ!)。あとは、初期シングルのシングルバージョンがCD化されれば、全ての音源が再発されたことになるワケだけど、それはちょっとムリかもね。『馬飼野康二BOX』が発売される時が来るとすれば、そこに収録される可能性はあるんだが...。馬飼野康二さんは、筒美京平さんと同等の評価をされるべき、日本が誇る天才作曲家・アレンジャーなんだよ!。なんとかしてくれ、SME!選曲はオレにやらせろ!