これもまた高校野球

kzroomここ数年、春と夏の甲子園高校野球大会は全試合見てるんだけど、ひょんなことから夏の地区予選を見るようになって、今ではすっかり「予選ヲタク」になってしまった。

甲子園に出場する学校というのは全国数千校の中の、極一部のトップクラスなわけで、そのピラミッドの底辺には、甲子園出場校の何倍もの無名校が犇めき合ってる。

つまり、甲子園の試合しか見てない人は、高校野球の極一部しか見ていない、ということです。予選を見るようになって、改めてそのことに気付かされた。

僕の家ではケーブルテレビとTVKで、東東京、西東京、神奈川の予選が、最大4試合同時に見れるのですが、さすがに毎日何試合も見るのは無理なので、録画したものを時間が空いた時にチェックする感じですね。

予選の1回戦とか2回戦あたりだと、目を疑うような光景を目にすることも多い、というか、それも楽しみのひとつだったりする。

  • スコアを取らずに鏡で前髪のチェックばかりしてる女子マネージャー
  • 監督の隣にベッタリくっついてイチャイチャしてる女子マネージャー
  • 打球を追う気が全く無い野手
  • 抗議される度に判定が二転三転する審判
  • 応援が1人も来てない学校

こういったことは甲子園大会ではありえないので、最初は驚くことが多かったですね。しかしこれも紛れもない高校野球なのです。

部員が1人しかいない学校の子は、女子マネージャーとのキャッチボールが唯一の練習メニュー、というエピソードが紹介された時は、なんだか楽しそうだな、と羨ましがってみたり。

ちなみに部員が9人に満たない学校は、そういった学校同士が集って連合チームを結成して大会に出場することができる、というルールがあるのだが、連合チームはたいてい5回コールドとかで負けてしまうわけです。

しかし連合チームの子達は心底楽しそうに野球をやってるので、見てるだけでホッコリしてしまう。勝負に徹した甲子園球児を見るのも楽しいが、これもまた高校野球なのである。

そしてまた来年の夏、僕は連合チームを追いかけてしまうのだろう。