訃報

The Good-Byeのベーシスト、加賀八郎さんが亡くなった。

八郎さんと僕とは実家が近所で、出身中学も隣同士だった。そういうこともあって、グッバイがデビューしてすぐ、“グッバイのベースって○○○の○○○の息子らしいよ”という話は地元の知人あたりから耳にしてはいた。

八郎さんがBABとしての活動を開始したくらいからお話させていただく機会が増え、“八郎さんって○○中学ですよね?、僕○○中卒業なんですよ”と言ったら驚いて、“オレが中学の時に初めて組んだバンドが○○中(僕が卒業した中学校)の連中だったんだ”ということを教えてくれた。

その後も、グッバイのレコーディングや楽曲製作に関するマニアックな質問にも、真摯に答えてくれた。その言葉の数々のうち、掲載できそうなものはこのブログにも書いたけど、まだ大半は僕の胸にしまったままだ。

八郎さんが生涯で初めて行ったソロライブ後の打ち上げの席で次回のライブチケットを貰ったんだけど、目の前でそのチケットにフルネームで署名を書いてくれたので、そのチケットはもったいなくて使えなかった。通常のサインとは違うフルネームの署名だったので、“おぉ、これはレア!、永久保存”と喜んでたら、“バカヤロー”と言いながら笑われてしまいました(下記画像のチケットの右下の署名参照)。

諸般の事情でこのブログは長らく非公開、更新停止にしてたけど、八郎さんの音楽活動のほんのわずか一部ではあるけれど、記録として残しておくべきと思われるものがあるので、再び公開することに決めました。特にBABとして行ったライブと生涯で2度だけ行われたソロライブの全てを目撃してる人間は、たぶん僕を含めて地球上に2人くらいしかおらず、さらにそれを記録しているのはこのブログくらいだろう、と思われるので。

グッバイの中では一人だけちょっと年上、ということもあって、バンド内に独特な空気感を持ち込んでいた八郎さん。特にそれがはっきり表れているのがアルバム『FIFTH DIMENSION』で、冒頭の「OUT OF THE TIME」がアルバムのカラーを決定付けていると言っても過言ではないだろう。

もしもグッバイのベースが八郎さんじゃなかったら・・・?

グッバイがあの4人で良かった。グッバイのベースが八郎さんで良かった。

グッバイの音楽にありがとう。八郎さんの楽曲、ベースプレイにありがとう。

加賀八郎様のご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈りいたします。