マイケル・ジャクソンとわたし(1)

Jacksons

松田聖子がデビュー2年目の1981年に、「Nice Summer Seiko」というコンサートツアーを行ったのだが、僕は中野サンプラザ渋谷公会堂の公演へ行くことができた。

当時の彼女はその時点で、シングル6枚、アルバム3枚を発表していたので、1ステージ全曲オリジナル曲で固めることは十分可能だったのだが、ナゼか数曲のカバー曲が歌われた。アルバム3枚発売してるとは言っても、セカンドの『North Wind』は冬のアルバムだから夏のツアーには向かない、ということもあって、頭数合わせでカバーが選ばれたのかもな、という気もしたが、そのツアーで歌われたのは、ヘンリー・マンシーニの「Moon River」や、風の「君と歩いた青春」という、全然夏らしくない曲だった。

カバー曲の中で1曲だけタイトルがわからない曲があったので、後日、当時よく通っていた池ノ上にあったロック喫茶で、DJをしてたお姉さん(TVKの某音楽番組でVJをしてたMちゃん)に、“これ何て曲なの?”と、彼女の前でサビを歌ってみせたら、“これだよ”と言って聴かせてくれたのが、ジャクソンズの「Lovely One」だった。

マイケル・ジャクソン”という名前を強く意識したのは、この時が最初だったと思う。