The Good-Bye「YES! YES!! YES!!!」

kzroom

作詞:野村義男
作曲:曽我泰久
編曲:The Good-Bye
1986年4月5日発売 SV-9115
4分00秒 c/w ペパーミント・パティ Telephone
収録アルバム
「Oldies BUT Good-Buy!」
「Anthology 1983-1990」
「Ready! Steady!! The Good-Bye!!!」
「4 SALE」(2004年盤のみ)

初めてNHKの番組でこの曲を聴いた時、あまりのシンプルさに驚いたが、今ではグッバイの曲の中で最も好きな曲のひとつだ*1

もはやライブでは欠かせないナンバーだし、最後の“♪Nice!!”を客に言わせて満足気にニンマリするやっちんを見ると、なんだかこっちが幸せな気分になるから不思議だ(なんだそれ?)。

やっちんが自ら弾いているシンセのリフがとても印象的だが、1985年に行われたブルース・スプリングスティーンの初来日公演にかなり影響を受けたらしく、音色的にもそれは感じ取れる*2。メロディー展開もスプリングスティーンの影響下と思われる部分があって、そういう意味では後にソロで発表した「Stand Alone」の兄弟曲的なポジションでもあったりするが、サビのコーラスとの掛け合いで、60年代のマージービート勢からの影響が唐突に顔を出すあたりが、いかにもグッバイ的で面白い。

この曲を聴く度に思い出すのが、2003年の「再会」ライブで演奏した際、ギターソロの最後に義男さんがピックを投げた場面。とても綺麗な放物線を描いて飛んでいった様子は鮮明に覚えていて、あの日のライブで特に印象に残ってるシーンのひとつなのだが、ライブDVDではあの放物線を見ることはできない。

*1:ちょうどこの曲がリリースされた頃、作曲家デビューを目指していた僕は、某作家事務所の社長から、“最低週に1曲は作って持って来い”と言われて、頭がおかしくなるくらい毎日コード進行のことばかり考えてたんだけど、そんな時にこんなシンプルな循環コードの曲を聴いて、“ハッ”と我に返ったことを、昨日のことのように思い出しますね。

*2:2005年5月に行われたスプリングスティーンのイベントに飛び入り参加したやっちんの口から、来日公演を見に行った時のエピソードをいろいろ聴いたけど、まぁそのへんは書かないでおきます。ちなみに僕もスプリングスティーンの初来日公演は観に行ってて、新聞発表された朝、雪の振る中自転車飛ばして青山のウドーまで整理券貰いに行ったこととか、別のブログに以前詳しく書いたので、興味のある人は探してみてください。