The Good-Bye「涙のティーンエイジ・ブルース」

kzroom
作詞:橋本淳
作曲:The Good-Bye
編曲:The Good-Bye、野口久和

1983年11月8日発売 SV-7354
3分38秒 c/w 二人だけのクリスマス

収録アルバム
「OLDIES BUT GOOD-BUY!」
「Anthology 1983-1990」
「Ready! Steady!! The Good-Bye!!!」

セカンドシングルにして、早くもメンバーのオリジナル曲。作曲は主にやっちん中心に行われたとか。“♪感激ロック”のところは当初“♪監獄ロック”と歌われていたという話しもあるが、そのものズバリの「感激ROCK!」(編曲:渡辺直樹)というタイトルの別バージョンも存在するらしい(未発表)。

このシングルバージョンは義男さんが一人で歌い始めて“♪抱きしめたいよ”のところでやっちんが3度上でハモってくるスタイルだが、アルバム『HELLO! THE GOOD-BYE』に収録されている“VERSION 2”は、頭から“♪抱きしめたいよ”の部分まで二人のユニゾンで歌われる。発売当時のテレビ出演時やライブでは、ユニゾンで歌い始めて“♪抱きしめたいよ”でハモる、シングルバージョンと“VERSION 2”の複合技で演奏されていた。

既にこの曲で、グッバイのウリである“ツインボーカル、ツインリードギター”というスタイルが確立されていることに目が引かれるが、ステージ上の立ち位置的には、まだまだ“ヨッちゃんが真ん中”だった。

初めて聴いた時は“♪だってYou,You and Me〜”のところで聴かれるビーチ・ボーイズ風コーラスに度肝を抜かれたもんだが、まさかこの後もビーチ・ボーイズ的アプローチが度々顔を出すことになろうとは(やっちんソロまで続く)、当時は思いもしなかったのでした。

そのビーチ・ボーイズの頭脳であるブライアン・ウィルソン2005年の来日公演で、バックバンドのプロビン・グレゴリーがボードをウネウネさせて音を出した時、“「涙のティーンエイジ・ブルース」のイントロで左チャンネルから聴こえてくるやつと同じ音だ!”*1なんて思った人が何人いたかわからないけど、その時僕と同じ空間で聴いていたやっちんが、「涙の〜」のレコーディングの時のことを少しでも思い出してくれてたとしたら、ちょっと感動なんだけどね*2

追記1:

グッバイの超側近者から伺ったところによると、松本伊代の「恋のKNOW-HOW」(作詞、作曲:尾崎亜美1984.02.21発売)は、「涙のティーンエイジ・ブルース」へのアンサーソングらしい。ちなみに松本伊代のディレクターも川原伸司氏。

追記2:

この曲のレコーディングに関する驚愕のエピソードを当事者本人から聞いてしまい、かなり動揺してます。その件に関して書きたいことは山ほどあるんだけど、今はまだ無理ですね。グッバイ、デビュー50周年の頃には時効かな。

*1:「涙の〜」の方はシンセで作ったノイズで、ダビングは銀座の音響ハウスで行ったとのこと

*2:初日の中野サンプラザ公演を観に来ていたやっちんと、開演前のロビーでバッタリ会った