Ready!Steady!The Good-Bye!!!

Ready!Steady!The Good-Bye!!!
新たなベスト盤『Ready!Steady!The Good-Bye!!!』の売れ行きも好調らしく、いよいよ“グッバイブームも本格始動か?”といったところですが。オールドファン的には複雑な思いが無くも無いけど、まぁ、これで新たなファンがついてくれたり、当時は彼らの面白さに気付かなかった人達が興味を持ってくれたりするのは、素直に嬉しくもあります。

かつて、俗に言う「渋谷系」の人達がこぞって、ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソンを持ち上げて、“『Pet Sounds』マンセー!”的な風潮が起こった時も、似たような感覚でしたね。そりゃ、あれは歴史的な名盤ではあるのだけれど、初期の“夏だビーチだ”的なビーチ・ボーイズの世界を軽視しがちな論調を見る度に、違和感を感じたもんです。グッバイに関しても、彼らのスタジオワークの妙とか、そっち方面に評価が集中しちゃったら、それはそれでなんかイヤだなぁ、というか。「ヤンヤン歌うスタジオ」とかでコントをしてたグッバイも、またグッバイなのである。

なんてエラそうに、さもバリバリにリアルタイムで彼らを追っていたような書きっぷりだが、一応、シングルとアルバムに関しては全て買ってはいたものの、ライブに関しては二回しか見たことなくて(去年の「再会」で三回目)、濃いグッバイファンのおねえさん方に言わせれば、“まだまだ青い”と言ったところです。

初めて観たライブというのは、彼らがデビューする直前にTBSホールで行われたラジオの公開生放送(「ぼんちのヤンタン」という番組)で、ごく初期の演奏を生で体験できたのは、今となっては貴重な体験だったと思う。で、二回目は1988年の東京厚生年金ホール。時期的には『Album』が発売された直後くらい。この日のライブで一番印象に残ってるのが、どの曲だか忘れたけど、ヤッチンがギターを置いて、ダンスを踊ったシーン。既にデビューして5年が経過し、バンドとしても円熟味を増していた後期の時期である。別に踊る必要なんて全く無い。なのに、ヤッチンは見事なターンを決めた。あのシーンに、彼の“ジャニっ子”としての歴史と意地を見た気がして、胸を打たれた。そう、彼らはジャニーズなんだよ。そこんとこ、しっかり認識した上で、後追いのファンは彼らの作品に触れて欲しい。これ大事だと思う。

とかいろいろ書いてしまったが、今後は、新たにファンになった方達と共に、精進していければいいなぁ、といったところです。

Ready!Steady!The Good-Bye!!!