イルカ「Half Dream」(作曲:曽我泰久)

kzroom
作詞:イルカ
作曲:曽我泰久*1
編曲:石川鷹彦

1991年11月21日発売 CRCP-20030
4分12秒 収録アルバム『OLD FRIEND』

イルカさんのデビュー20周年にあたる1991年に、Dr:Russell Kunkel、B:Leland Skalar、Key:Craig Doerge、G:John Gohn 、G:石川鷹彦、というメンバーの元、ロスアンジェルスでレコーディングされたアルバム『OLD FRIEND』に収録されている「Half Dream」という曲は、やっちんのソロキャリアを考える上でかなり重要な曲だと僕は認識しているので紹介したいと思う。

その前に、やっちんとイルカさんの接点について不思議に感じる人もいるかと思うけど、やっちんが1991年2月7日に「テレフォンショッキング」二回目の出演を果たした際、やっちんを紹介したのはイルカさんだったんですよね。その時の放送でイルカさんは、“やっちんが子供の頃から一緒に番組とかやってたんですよ”という発言をしているので、恐らくリトル・ギャング時代からの付き合いではなかろうかと。

「Half Dream」を含む『OLD FRIEND』というアルバムは、「テレフォンショッキング」の件のちょうど半年後にあたる1991年8月にレコーディングされているので、番組終了後の個人的な電話のやりとりの中で、“今度アルバム出すから1曲書いてよ”なんて会話があって曲提供が実現したのかもなぁ、なんて勝手に想像してます。

この曲が何でやっちんのソロキャリアを考える上で重要な曲なのかと言うと、「Holy Night」、「ほんの少し汚れた空の下で」といった、彼の代表的なソロ曲でお馴染みの“あのベースライン”が、最初に使われた曲だからです*2。C→B→B♭→A→D→D♭→Cってヤツね。ポピュラーミュージックの世界では特に珍しいパターンではないんだけど、前述の二曲の印象が強くて、このベースラインを聴くと“やっちん!”と反応してしまう程にまでなってしまいました。

いつか必ず作ってくれるであろうと信じてる、“やっちんセルフカバーアルバム”の、最有力候補曲ですね。

*1:このCDのブックレット上では“曾我”ではなく“曽我”表記

*2:「最初に使われた曲」なんて言い切っちゃったけど、他にもあったら教えてください>マニア殿