ジャケ買い百選

仰げば尊し

遠藤ミチロウ / 「仰げば尊し

これを購入したのは、忘れもしない昭和64年1月7日。そう、「昭和最後の日」です。

朝方、テレビで「昭和天皇崩御」の報を知って、“昭和最後の日の様子を目に焼き付けておこう”と思い、昼頃から銀座とか新宿とかを、用もないのにブラブラ歩いた。最後に渋谷へ寄って、“何か昭和っぽいモノでも買っておこう”、ということで選んだのがコレ。なんか、古き良き時代のエロ本販売機の香りがするでしょ?、って、アホか。よりによってコレですか。まぁいいや。

実際にリリースされたのは1984年なので、購入時点で既に発売から5年が経過していたことになる。なので当然中古盤です。昭和64年(1989年)といったらバンドブーム真っ盛り。その追い風もあったのか、若干プレミアがついて2000円くらいだったと思う。

で、確か一緒に、ナゴムのビデオ「オールザットナゴム」も同時購入。と、ずっと思ってたんだけど、念の為調べてみたら、「オールザットナゴム」は1989年2月発売なので、この日(1月7日)に購入するのは不可能。でも確か、「オールザット〜」を買いに行く時、街には半旗が掲げられてて、お店(ディスクユニオン渋谷店)では寂しいBGMがかかってたんだよね。ディスクユニオンでも喪に服すことがあるのか、なんて思った、ということもあって、その日の情景はすごいよく憶えてる。

じゃ、「オールザット〜」を買ったのはいつだ?ってことで、必死に記憶を辿ってみたら、どうやら平成元年2月24日らしい、ということに落ち着いた。その日は、「大喪の礼」が行われたんだよね。そうだそうだ、「大喪の礼」の日だ。納得。

つーことで、昭和天皇が亡くなった日も葬式の日も、オレは渋谷のレコ屋にいたということだ。最低だなぁ。昭和から平成に変わろうとも、やってることは同じ。レコ屋大好きレコジャケ大好き。

曲についてはまったく触れてませんが、長くなりそうなので、今日はこのへんで。