気まぐれOne Way Review(6)

『Anthology』

The Good-Bye『Anthology』
現在グッバイファンがグッバイのファンになった時期に興味があって、某掲示板にそのことを書いた。

まずファンになった時期を大別すると、

  1. リアルタイム時
  2. 活動停止以降再発未満
  3. 再発以降

の三つに分けられると思う。

「リアルタイム時」は、あれほどメディアに露出してて目や耳にする機会も多かったわけだから、敏感な物好きならば“こいつらちょっと面白いかも”と気付いて当然だ。「再発以降」に関しても、再発時に多くの媒体(特に個人のブログ)で取り上げられたので、よほど情報収集力が劣っていない限りは、再発に気付けただろう。

僕が興味あるのは、「活動停止以降再発未満」の時期にファンになった人達。

音楽シーン的にもほとんど話題にされてなかったし、音源も手に入りづらかったこの時期に、グッバイがアンテナにひっかかった人のセンスって、純粋に凄いと思う。 聞くところによると、その頃って、中古盤の値段も高騰してたとか。

で、面白いのが、その時期にファンになった人の中に、活動停止直後にリリースされたベスト盤『Anthology』がきっかけだった、という人がとても多いこと。

『Anthology』は、僕もかなり聴き込みましたねぇ。グッバイのアルバムはほとんどアナログでしか持ってなかったので、これは重宝しました。

新しいベスト盤が発売された今でも、時々これを聴き返すことがある。この曲順が体に染み付いてるので、なんかしっくり来る、というか。

「活動停止以降再発未満」という、ある意味“暗黒の14年間”とも言えるこの時期を支えた名ベスト盤『Anthology』に、もう一度賞賛の拍手を送りたい。