タモリ『タモリ3 戦後日本歌謡史』

昨日書いた「肉のフラメンコ」ネタを、「エスロピ@WebARENA」で取り上げてもらった、ということもあって、念の為「ハロモニ」のビデオを見直してみた(録画してたのかよ、と言わないで)。タモリのオリジナルは、“♪肉がないのさ~”なのに対して、飯田は“♪肉はないのさ~”と歌ってましたね。あとメロディーも、「肉のフラメンコ」の元ネタ「星のフラメンコ」(西郷輝彦)に近かったりと、細かいことに気付いてみたり。

「肉のフラメンコ」が収録されていた『タモリ3 戦後日本歌謡史』というアルバムは、戦後の歌謡史を、当時の証言と歌で振り返るという設定の企画アルバムで、「元ネタ」の曲のメロディーを「微妙に」変えて(作編曲:鈴木宏昌)オリジナルの歌詞(作詞:高平哲郎)を乗せた、巧妙なパロディーソング満載の、傑作アルバムなのでした。ところが発売間近になった頃、“これはケシカラン!”と服部良一さんの逆鱗に触れてしまい、発売中止の憂き目に遭ってしまったのです。そして、“どうせ発売できないのなら放送してしまえ!”と、タモリが当時パーソナリティーを努めていた「オールナイトニッポン」で全曲放送してしまうという暴挙にでました。それをエアチェックしたカセットのコピーが売買されたり、なんてこともあったが、数ヵ月後、新星堂の独占発売(ナゼかTVKのテレビ通販でも売られていた)という形で流通するようになり、池袋サンシャインシティー店の新星堂で、ボクはようやく手に入れることができたのです。このアルバムは通常のルートで発売されてもいないのに、雑誌「GORO」の「歌謡曲アルバム大賞'81」で大賞を受賞しましたね(審査員は近田春夫、小倉エージ、他)。

当時の状況をこれほどハッキリ憶えているのは、それだけこのアルバムに対する思い入れが強かった証拠なんだろうね。アルバムを手に入れるまで、エアチェックテープを毎日聴いてたし。ボクの「パロディーソング好き」は、このアルバムがきっかけだったのか!、ということを今になって気付かせてくれた飯田圭織に、ちょっと感謝。

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昨日放送された別の番組(正確には今朝だけど)で、もうひとつ驚いたことがありまして。それは「GIRL POP FACTORY02」に、元chee'sの藤岡麻美が出演していて、“随分と大人っぽくなったなぁ”なんて思いながら観ていた数分後のこと。番組のエンディングで、出演者全員が登場して「夢見るシャンソン人形」を歌っていたのだが、なんと藤岡麻美の両サイドに立っていたのが、上田愛美新井利佳だったのです!chee's再集結だよ。一本のマイクで歌う3人の姿に、目を疑った。並び位置まで同じだ。某サイトのレポートによると、オンエアになってない部分で、藤岡のセットに上田、新井がゲストボーカルで参加したそうです。考えただけで卒倒しそう。

それを放送でカットしたフジテレビの罪は重いが、あの場を用意してくれた「きくちプロデューサー」には、最大級のリスペクトを!。