ロンバケ元年

ハードな一週間を無事に乗り越えて、ひとまずヤレヤレってところです。

今は、『ロンバケ』聴いて過ごしてます。で、この20th editionの『ロンバケ』、音が格段に良くなった、といわれてるけど、元々のオリジナル盤を丹念に聴き込んでいないと、その“ありがたみ”って、ワカンナイよね。それは、世に流通してる全ての“リマスター盤”についても言えることだけども。

ちなみにボクは、リアルタイムでは『ロンバケ』を聴いていません。後追いです。しかも、このアルバムとシンメトリックな構成になっているといわれる、松田聖子の『風立ちぬ』をナン百回も聴いた後に『ロンバケ』と出会ったという、超邪道者です。“大ロングセラーアルバム”という先入観を持って聴いてしまったのは、ある意味じゃとても不運な出会い方だったかもしれない。しかし、ここ何日間か、初めて“本気で”このアルバムと向かい会ってみて、こんな素敵なレコードと20年間も一緒に歩いてこられた人に対して、ものすごいジェラシーを感じてます。ボクは『ロンバケ』にまつわる思い出とか、なんにもないんですよね。でもそれは、これから積み重ねられていくのかもしれない。発売されて丁度20年の今年が、ボクにとって本当の意味での“ロンバケ元年”になったようです。