ナショナル・スナッピー

僕が小学校に入学したばかりの頃、初めて買ってもらったテープレコーダーが、このナショナル・スナッピー。

購入の動機となったのは、フィンガー5が出演してたCMの影響が強かったのは明らかだが、同じクラスの美少女Yちゃんが持ってた、というのも大きい。Yちゃんが持ってたのは赤だったが、僕は青を購入。当然ながらYちゃんもフィンガー5の大ファンだった。

これは所謂ラジカセではなく、単純に録音だけしかできない機器なので、ラジオのエアチェックなどはできなかった。もしもこの時ラジカセを購入していたならば、もっと早くいろいろな音楽に出会っていたかもしれないが、初めてのラジカセ購入は、この約3年後まで待つことになる。

録音しかできないテープレコーダーで何を録音してたかというと、専らテレビ番組の録音で、今でも何本かはテープが残ってる。「ベスト30歌謡曲」とか「沢田研二ショー」とか。

よく聞く話で、子供の頃テレビから録音してる時に家族の声が入ってしまった、なんてのがあるが、僕は最初からライン録音という手法を習得してる子供だったので、バッチリ綺麗に録れてた。ナショナル・スナッピーにはライン録音用のコードが付属してたし、マニュアルにもちゃんとそのことが記載されてたからね。この経験は大きい。

前述したようにこの後にラジカセを購入したため、それ以降スナッピーは引退状態だったのだが、小型で軽量だったので、中学校の遠足時に久しぶりに連れ出し、バスの中で「ヤングミュージックショー」から録音したキッスの初来日公演のライブを聴いてたら担任に見つかってしまい、あえなく没収。その学年が終わるまで、スナッピーは担任のロッカーの中で眠ることになる。

なーんてことを、久しぶりにフィンガー5のCMソングを聴いてたらいろいろ思い出した。

【次回予告】:初めて買ったラジカセ、「東芝アクタスパラボラ」の思い出。