アポロ・ボーイズ2号 THE APOLLO BOYZ (曾我泰久、他)

アポロ・ボーイズのセカンドアルバムだが実際は3枚目(ややこしい)。2007年春の「アポロでD'LIVEツアー」で初披露された5曲+ライブテイク1曲という構成。やっちんの“独身時代ラストレコーディング”。2008年2月9日発売。

  1. バカのままで(作詞:首藤健祐、作曲:曾我泰久
    やっちんの歌い方が妙に滑舌がいいというか、歌詞をハッキリ歌う歌い方をしてるのが耳を引く。この歌い方から力みを取ると、「おかあさんといっしょ」の一連の曲を歌う時のような、“歌のお兄さん唱法”になるんだな。

  2. ラブレター(作詞、作曲:曾我泰久、Letter:首藤健祐)
    歌い出し部分のコード進行とメロディーの落しどころの関係がGary Lewis & the Playboysの「Green Grass」を彷彿とさせるものがあって、初めてライブで聴いた時に思わず“おぉ!”と膝を叩いてしまったのだが、すんなりそのまま進まずに“♪この想いを〜”のところでディミニッシュになるあたりが、いかにもやっちん的*1。「Green Grass」と聞くと、やっちんのJ時代の後輩、ひかる一平「青空オンリーユー」を思い出してしまうのが、ヲタの悲しい性。

  3. この世にただ一人(作詞、作曲:みのすけ
    ライブで演奏される時は、Gt:みのすけ、Dr:曾我だが、本テイクではGt:曾我、Dr:みのすけ、でレコーディングされてると思われる。その根拠は、右チャンネルのギターが、どう聴いてもやっちん、ドラムのフレーズがライブのパターンと微妙に違う(“♪消しゴムで〜”のところのシンバルを叩くタイミングとか)、など。ライブではDeep Purple「Smoke on the Water」のライブバージョン(『Live in Japan』に収録されてるやつとか)と同じ終わり方だったが、本テイクではあっさり終わっている。

  4. 砂とダイヤモンド(作詞:首藤健祐、作曲:みのすけ
    “シュッ”と聞える声がThe Beatles「Come Together」の“Shoot me”を思わせたり、グッバイの「Anothe World」風のメロディーが出てきたりするから、てっきりやっちん作曲かと思ってたら違いましたね。僕の耳もまだまだです。その“シュッ”は、2007年春のライブツアーではまだ入ってなくて、夏のツアーから入るようになったと記憶してる。このアイデアは絶対やっちんだろうな。

  5. 黄色いクリスマス(作詞:首藤健祐、作曲:池田聡
    ライブでは珍しく、この曲でやっちんがKAZOOを吹く姿が見れるが、本テイクでもやっちんが吹いてる確証はない(本盤では楽曲毎の楽器クレジットが掲載されていない為)。

  6. アポロでドライヴ Campfire Version(作詞、作曲:曾我泰久
    前作に収録されていた同曲のアンプラグドバージョン。やっちんはVo&A.Gt。

*1:やっちんの頭の中ではお得意のハーフディミニッシュ(この曲で言えばA♯m7-5)の響きが鳴ってるのかもしれないけど、実際にライブで演奏する際にはディミニッシュの省略コード(俗に言うパワーコード)で弾いている