昨夜の「WBA世界ライトフライ級王座決定戦 亀田興毅vsファン・ランダエタ戦」を振り返って

元々亀田一家は好きじゃなかったので、“今日こそ化けの皮が剥がれるかも?”と期待してテレビ観戦してました。1Rでダウンした時なんか、ガッツポーズしたくらいだし。

しかし終わってみれば、彼が気の毒でしょうがない、という気持ちが強いですね。

彼が世界チャンピオンを目指してがんばってきた気持ちに偽りは無いだろうし、(クリンチしまくったとは言え)初の世界戦で最後までリングに立ち続けたのは立派だったと思う。

問題なのは彼を取巻く「大人の事情」。19歳の彼が背負うには重過ぎるよなぁ。

普段は礼儀正しい好青年なのに(会ったことないけど)、カメラの前ではいきがって見せてるのも、「大人の事情」。

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あの判定で、“ボクシングにも八百長がある”みたいなイメージが付いちゃうと、他のボクサー、ボクシング関係者にとっても気の毒だけど、彼のお陰でボクシング界が潤っていたのも事実だし、協会としても負けてもらっちゃ困る、という事情もあっただろう。それにしても最悪な結果だった、というか。

彼がノックアウト負けして、キャラに似合わない勝者を称えるコメントを発表して、ゼロから再スタートする、というシナリオのほうが、彼や「大人たち」、ボクシング界全体にとっても良かったんじゃないかなぁ、って気がする。

無理に勝たせた代償は大きすぎたね。