追っかけにも仁義あり

SMiLE

自分が三度に渡って「ブライアン・ウィルソン追っかけ日記」なんてものを書いたということもあって、他のミュージシャンの“追っかけさん”の動向を調べてみた。

中でも読み応えがあったのが、ボブ・ディランの2001年の追っかけ日記

ディランくらい公演日数が多くて開催地域が広域に渡っていると、全てを見終わった後の充実感というか脱力感も、相当なもんなんだろうね。“脱力感”という言い方は適切じゃないかもしれないけど、あの、夢のような日々が終わって現実の生活に戻る瞬間の、なんとも言えない“抜け殻状態ぶり”は、経験したことある人ならば、わかると思う。ブライアンの場合は、せいぜい3〜4箇所で4〜5公演だけど、それでもリハビリに1ヶ月くらいかかるもんなぁ。

あと印象に残ったのが、ポール・マッカートニーの2002年来日公演の追っかけ日記

こちらはオフステージでのポールとの接触も結構詳細に書かれていて、意見が分かれそうだが。まぁ、同じファンとしては非常にシンパシーを感じるところ。宿泊先のホテルや、ポールが立ち寄りそうなところを徘徊したりといった、一目でいいからポールに会いたい、という熱意は痛いほど伝わってくる。

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ここで、これから追っかけをしたいという人に、忠告というかアドバイスというか。こんなことネットに書いていいのかわかんないけど、ホテルに行く時は、最低限のマナーは守るように。これだけは絶対頼みますよ。有名ミュージシャンが泊まるホテルなんだから、それなりに由緒あるところなワケだし、せめて小奇麗な服装で、というか。秋葉原帰りのような格好でホテル内をウロチョロされたら、ホテル側だっていい顔しないのは当然。男子はスーツ&ネクタイ着用が望ましい。あと、ホテルには車で乗り付けるべし。で、ホテル内の駐車場に止める。最低でもタクシーで、堂々と正面口に横付けして入ること。徒歩で来たら怪しまれること必然。当たり前だけど、ホテル内では大きな声を出したり走ったりしない。これが意外に守れない人が多い。お目当てのミュージシャンが目の前に現れると、つい我を忘れてしまうのだろうけど、そこは注意してもらいたいところ。むやみに写真を撮るのも×。写真やサインは、ちゃんと本人の了解を得てから。ホテル内での撮影は、できればフラッシュ等は使わないほうがいいと思う。で、終わったらきちんとお礼をいうこと。

なーんてあたりが、ボクの経験上で感じたこと。宿泊先まで追っかけることを推奨してるワケでは決して無いので、くれぐれも誤解しないでね。とか言っても説得力ないけど。

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次回の追っかけ予定は、来年のポールかユートピアかな(勿論来日したらの話し)。