健康増進法

日増しに喫煙者の肩身が狭くなっていく昨今ですが、先日、ブライアン・セッツァー・オーケストラのコンサートを観に渋谷公会堂へ行ったら、館内全面禁煙になってて驚いた。「喫煙コーナー」すら無いのである。再入場禁止なので、一度入場したら終演後まで煙草は吸えないよ、ということです。

健康増進法により8月1日より館内禁煙と致します」みたいな張り紙が張ってあったから早速調べてみたのだが、どうやら、第二十五条の


学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。
に対する処置、ってことみたいね。

喫煙者と非喫煙者の共存ではなくて、喫煙者の締め出しだよね、これじゃ。ボクは一応喫煙者だけど、別に一週間くらい吸わなくても全然平気なのでそれほど苦痛じゃないんだけど、人によっては辛いところだろうな。

ステージ上でも煙草を吸うことで有名だったエリック・クラプトン(今も吸ってるかは不明)が、もうすぐ来日する。もしも彼が演奏の合間に一服したら、“健康増進法により館内禁煙ですよ”、と注意されるのだろうか?(されるワケない)。

「演奏者は特例」の法律って、どうなんだろうね。ってことを考えさせる意味でも、今度の来日公演では、おもいっきり煙草を吸って欲しいところ。で、係員につまみだされて欲しい(なワケない)。

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そのエリック・クラプトンは、11月9日に行われる「PRIDE GP 2003」観戦の為、早目に来日すると予想されます(コンサートは11月15日から)。

一部では、“PRIDE観戦にスケジュールを合わせたツアー”なんてツッコミもありますが、結果的に一ヶ月以上も日本に滞在することになってしまい、きっと暇を持て余すことになるんだろうな、なんて余計な心配をしていたところに、タイミング良く、「コンサート・フォー・ジョージ」のプレミア上映会が決定し、クラプトンも列席することになった模様(11月13日:東京日本青年館、11月18日:大阪メルパルクホール)。これで、“早目の来日”に対する理由付けも出来たと。

“あ〜、ヤレヤレ”と煙草に火を付けるクラプトンの耳に、“健康増進法”は届くのか?