19年前の本日3月9日、日本武道館にてデヴィッド・ボウイの来日公演が行われた。
前年にアルバム「Reality」を発表し、それに伴うワールドツアー「A Reality Tour」での来日公演だったが、結果的にこれが最後の来日となり、僕が観た3月9日は最後の東京公演でもある。
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当事の日記に
いやぁ、予想以上だった、といったら失礼だけど、すげぇ現役感バリバリ。ひょっとして今、コンディション最高潮なんじゃないかと。70年代の曲でも、CDと同じ声量なんだよね。オーラ出まくりだし。ルックスも、シワが増えたくらいでほとんど変わってないしさ。この人は、マジで異星から来たのかも、とか錯覚しそうになったくらい、圧倒的なステージぶりでした。
ラストの「Ziggy Stardust」のイントロが流れた時、悲鳴と地響きが混ざったような歓声が上がった。その瞬間、ボクは昇天して動けなかった。
なんてことを書いてるが、ホントにこの時のボウイは絶好調で、この直後に体調を崩して残りの公演が全て中止になった時は、まさに寝耳に水でした。
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最初に彼の作品を聴いたのは「Heroes」で、隣のクラスのHクンの家へ遊びに行った時、帰りに、「これ持って帰りな」と言って渡されたのが「Heroes」とボズ・スキャッグスのベスト盤でした。
中学生の耳にはサッパリよくわからず、Hクンが大人に見えた。
その後なんとなく彼の作品を聴き進んで行くうちに「Rebel Rebel」に辿り着き、“これ、デヴィッド・ボウイがオリジナルだったんだ!”と気付く、マヌケな僕でした。
「Rebel Rebel」はベイ・シティ・ローラーズのカバーを浴びるほど聴いていたので、オリジナルを初めて聴いた時のショックはなかなかでした。
僕の場合「最初に聴いたのがローラーズのカバー」という曲が非常に多いので、このような経験がよくある。