ストリートライブコレクション

菊池亜衣

WaTのブレイク以降、彼らが路上ライブを始めた頃は、こんなに人が少なかったんですよ、という、“成功後のお約束映像”を見る機会が多い。

ギャラリーの少ない路上ライブって、ちょっと聴いてみようかな、と思っても、立ち止まるのに勇気がいる。ヘタすりゃ1対1になっちゃったりするし。ましてやWaTみたいな美少年デュオの場合、ボクみたいのが立ち止まって聴いてたら、絶対不審に思われるしなぁ。

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菊池亜衣最後にまともに路上ライブを聴きに行ったのは、菊池亜衣モヤイ像前か(←の画像)。その時に彼女から貰った手書きのビラ(↑の画像参照)は、今でも大切にとってありますよ。

彼女のようにメジャーな事務所に所属しつつ路上もやってるような場合は当然スタッフなんかもついてて、ボクが見た限り、セッティングが完了した頃、ギターだけもった彼女がフラッと現れて、数曲歌ったら、また一人で雑踏に消えていき、機材の撤収はスタッフ任せ、という感じだったですね。

ギターで歌ってる彼女でさえそうなんだから、キーボードで歌ってる川嶋あいが一人で全部やってるというのは相当疑わしかったりもするけど、現場をみたワケじゃないから何とも言えない。彼女のドキュメンタリー映像では、一人でキーボードをゴロゴロ押しながらセッティングしてたけど。

ボクは一度だけ川嶋あいのストリートライブを観たことあるんだけど、その時点では彼女のことは名前も訊いたことなくて、“誰それ?”状態だった。なのに、キーボードの前には“渋谷公会堂ワンマン決定!”みたいな紙が張ってあって、いったいこれはどういうことなの?、と思いつつ、日記のネタにしようと思ってデジカメを構えたら、“写真撮らないでください”とスタッフらしき人に阻止された。

平日の夕方だったこともあるけど、立ち止まって聴いてる人はゼロ。なのに見張りのスタッフがいて、訊いたこともないのに渋公ワンマン。なんだか相当胡散臭さが漂ってたけど気にもしなかった。それから数年後、皆さんが御存知のような展開に、と。ちなみに場所は、渋谷の文化村通りの奥の眼鏡屋のところを右に曲がったところにある、「Right On」てカジュアルショップ前の駐車場。今にして思えば、無理にでも写真撮って、ボクの“ストリートライブコレクション”に加えておけばよかったかもね。

その“ストリートライブコレクション”については、また後日。