コンサートにおける前座というもの

kzroom昨日の日記及びコメント欄でロックコンサートの前座ネタがでたついでに、もうちょっと話しをひっぱってみます。

ボクが今まで観た前座で一番笑ったのは、なんといっても1996年のセックス・ピストルズ再結成@武道館の前座を務めたハイロウズ。これはもうホント最高だった。ピストルズ観ないでも、十分チケット代の元が取れた気がしたというか。この時は、行けるかどうかわからなくてチケット買ってなかったんだけど、急遽時間ができて武道館に飛んで行ったんだったなぁ。で、ダ○屋から買ったんだけど、なんと定価でアリーナ7列目真正面という、ウソのような席で。斜め前には三代目魚武濱田成夫が座ってたが。

で、問題のハイロウズベイ・シティ・ローラーズ「サタディ・ナイト」のBGMにのって現れた彼らは、なんとタータンチェックをあしらったお揃いのコスチューム。勿論満面の笑顔で客席に手を振りながらの登場です。そして一曲目は、「サタディ・ナイト」の替え歌「SOTOでな」。二曲目が「ウェルカム・ビートルズ」の替え歌「ウェルカム・ピストルズ」。「ウェルカム・ビートルズ」というのは、1966年のビートルズ日本公演@武道館の前座で歌われた、有名なアレ。もうこの二曲は大爆笑でしたね。あとはオリジナル曲を演って終わったと記憶してるけど、違ってたらごめん。

「武道館で前座」ということをちゃんと踏まえたネタを交えつつ、ピストルズに対して尊敬と皮肉を込め、最後は自分達らしさも出した、まったくもって見事なステージだった。

こういった“当たり”の日は得した気分になるけど、大抵の前座は“ハズレ”が多いので、“こんなのに時間割くんだったらメインアクトにもっと時間くれよ”なんて思うこともしばしば。

前座というのは新たなファンを掴む絶好のチャンスだけど、はずしたらボロクソに言われるリスクの大きい場。実に難儀なシステムだなぁ、なんて、あの日のハイロウズを思い出しながら、今日もライブ会場へと足を運ぶのでした。