夢の共演

“昨日、桑田佳祐の東京ドームコンサート観てきた”とか、“今日、これから東京ドーム行くんだ”という人に、一日に三人も会った。これって、凄い比率じゃない?別にボクは音楽関係の仕事をしてるワケでもなく、ごく普通の一般社会に生きてる、ただの人です。

ボクらの世代にとって「サザンオールスターズ」というのは、ある世代にとっての「ビートルズ」と同義語だ、なんて意見を聞いたことがある。ボクは「後追いのビートルズファン」なので、リアルタイムで聴けた世代にも関わらず、ビートルズを通過してこなかった人に対して、“なんてもったいないことを!”と、常々思っていた。

それと同じで、サザンをまったく通過してこなかったボクのリスナー人生って、もったいないことしてるのかもなぁ、なんて、今日会った三人の話しを聞いてて、フッと思ったのでした。

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今夜の「FNS歌謡祭」は、見どころ満載でしたね。いきなりトップバッターで、松浦の「桃色片想い」。彼女のマイクがほとんどノーエフェクトで、やたらナマナマしかった。耳元で歌われてるような錯覚に陥ってしまったよ。どういう基準で呼ばれたのかわからない、「業界のセレブ達」が丸テーブルを囲んだシンミリした客席を前に、堂々としたパフォーマンスでした。どうでもいいけど、客席にいた佐々木主浩の息子は、しつけが全くなってないね。落合の息子を見習うべし。

最大のみどころは、モーニング娘。おニャン子クラブの共演。再結成おニャン子の中に我妻佳代の姿を見つけて、慌ててビデオのRECボタンを押してしまったバカなオレ。「ゆうゆ」の歌い回し方が、「-3℃」や「天使のボディーガード」を歌ってた頃とまったく同じで卒倒。続いて登場したモー娘。は、我が目を疑うほどオーラが削ぎ落ちてた。少なくともボクにはそう見えた。彼女らのCD売上げが急下降している、なんて例を出すつもりはないけど、やっぱもう、輝いてないよ。残念だけど。そういう意味じゃ、ショックだったな。彼女達は、今夜同じステージに立ったおニャン子から、何を感じ取ったのだろう?

「夢の共演」とかいっても、別の角度から見たら、「残酷な共演」だったのかもね(いろいろな意味で)。