嵐「A・RA・SHI」


ジャニーズ帝国が送り出す新ユニット、“嵐”がついに全貌を現しました。

曲自体は、デビュー前からテレビ番組等で耳にしてはいたものの、CDを聴いてみてブッ飛んでしまいましたよ。TV版では、アカペラパートを頭に持ってくることがしばしばあったけど、CDでは、いきなりラップから始まります。そのラップが中心になる前半部のオケは、TV、CD共同じなんだけど、問題なのは後半。これが全くの別モノ。特にドラムの違いが著所で、CDでもマニュアル演奏なんだけど(部分的にドラムマシンも有り)、TV版に見られる“いい意味での荒々しさ”が無い、キッチリした演奏。ギターのフレーズ・音色も全く違うし、前半部でやたら派手に鳴ってるブラス系の打ちこみフレーズは後半部でも健在。エンディングのアカペラでは、TV版に無かったパートまで飛び出す始末。このへんのアイデアは、作編曲を担当した馬飼野康ニ氏ではなく、ジャニー喜多川氏によるものと推測されますね。過去の例からいって。しかし、“馬飼野ポップス”の集大成と言っても決して大袈裟ではないこの曲に対する氏の力の入れようといったら相当なもの。現在考えられる全てをブチ込んだというところですかね。TV版でFIVEがでてくるところの、“ドタバタ感”も捨てがたく、アルバムに収録する際は、是非こっちをお願いしたいところ。テンポが走り気味になるのもイイ味出してるし。

CDを聴いた後、過去のTV音源を聴き直してみて、この“手のこんだ仕掛け”を発見するにつれ、ますます“ジャニーズのエンターテインメント”というモノに惹かれていく自分を再確認した次第。ホント、この“プロフェッショナル魂”にはノックアウトされっぱなし。

カップリングは、Jrのナンバーとしてもお馴染みの「明日に向かって」です。