ベック@日本武道館

日本武道館で、ベックのコンサートを観てきました。

定刻を15分ほど過ぎてから一人で登場したベックは、おもむろにハーモニカホルダーをセットし、「Guess I'm Doing Fine」でまったりとスタート。

「The Golden Age」の途中からバンドも加わり、続く「The New Pollution」ぐらいから、彼独特のグルーヴ感が会場を支配した。うねる観客。この「うねり」と「まったり」の差が、ベックのライブの面白いところ。全編「うねり系」の曲だったら、たいへんなことになっちゃいそう。

その「うねり系」の曲の時に、チラッとダンスをしたりするのだが、ひとつポーズを決める毎に、女の子はキャーキャーですよ。ジャケットを脱いだだけでもキャー。その脱ぎ捨てたジャケットを、次の曲ですかさすまた着た時は、おもわず爆笑してしまいましたが。

ビデオスクリーンを使用した後半のステージは、昨年のコーネリアスのライブを思い起こさせるものがありましたね。そういえば開演前の客入れBGMが、コーネリアスの『Point』でした。

会場となった武道館の周りは桜が満開だったのだけど、そのことを指してボソッと一言“cherry blossom”と言った後に、“サケ”、“モチ”、“ウニ”と、ワケわかんない単語を連発。「桜→酒」はわかるとして、なんだよ“ウニ”って。不思議なムードに包まれつつ、「Sexx Laws」あたりでもう一盛り。続く「Where It's At」で本編終了。

衣装替えしてのアンコールは「Devils Haircut」。最後にドラマーが投げた缶をギターに擦りつけ、ノイズを撒き散らして終了、と。

なんだか妙な「寸止め感」を味わったライブでしたね。この感じがベックの面白いところでもあるのだけど。次回はもう少し小さいホールで観たいところ。

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一緒に観に行った某女の子と帰りに軽く飲んだのだが、案の定Eちゃんのことを話してしまった。てっきり呆れられるかと思ったら、そうでもなかった。まぁさすがに、「核心部分」は話さなかったからなのだが。

そんなことより、彼女のことが心配...。