ブライアン・ウィルソン、幻の名盤『スマイル』をついにリリース!!

SMiLE

http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=6681

このニュースを最初に知った時の率直な感想は、“ブライアン、やりすぎだよ!”です。ヴァン・ダイク・パークスと『SMiLE』の“欠けてる部分”をレコーディング中らしい、という情報を、ブライアン&ワンダーミンツファンにはお馴染みの某BBSで目にした時のほうが、衝撃度は強かったかも。

1988年に最初のソロアルバムをリリースした際は、本家ビーチ・ボーイズにシングル「KOKOMO」をぶつけられたお陰で世間の注目を奪われてしまう、という皮肉な結果を生んでしまったワケだが、今回は自身のオリジナルアルバム『Gettin' In Over My Head』のリリース直後に『SMiLE』と。自ら墓穴を掘ることにならなければいいのだが...。

“幻の名盤『スマイル』をついにリリース”とは言っても新録である以上、“もしも1967年に完成されていたとすると...”という妄想は永遠につきまとうワケだが、その妄想に“ある程度の”ピリオドを打った、というかブライアンからの回答があったのが、今年の2月20日。場所はロンドンのフェスティヴァル・ホール。“スタジオマジックの極致”になったかもしれないアルバムの回答を、“ライブ”という形で37年後に示した、というドラマは、それはとても感動的だった(ブートでしか聴いてないけど)。今度の新録盤は、その“回答集”を改めて配布する、という意味合いだと認識している。だから、あくまでもブライアンの回答は、“2月20日のライブ音源”ということで、今のところボクの中では決着がついてます。

ところで、音源と同様、というかそれ以上に気になるのが、ジャケットデザイン。おなじみのアレ(右上の画像参照)になるんですかねぇ?当然今回リリースされる盤はビーチ・ボーイズ名義ではなくブライアン・ウィルソン名義になるだろうから、多少の変更はあるのかも。これで堂々と『SMiLE』のジャケットに、ブライアンからサインを貰うことができますね。以前、1999年と2002年に来日した際サインを貰う機会があったのだけれど、『SMiLE』のアナログブートを持っていったにも関わらず、さすがにアレをブライアンの前に差し出すのはマズイだろうと自主規制して、『Pet Sounds』にサインしてもらったんですよね。でも、『SMiLE』のブートにサインしてもらってた人も何人かいたが...。今年の暮れあたりには、遂にブライアンのサイン入り『SMiLE』を手にすることができるのかな?

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ということで、多少ネガティブっぽいようなことも書いてしまいましたが、これが今の正直な気持ち。まぁ、楽しみには違いないんで、また得意の裁判沙汰になって発売が延びたりしないことを祈りつつ、その時を待ちましょう。