NHKアーカイブス「ヤング・ミュージック・ショーKISS」

キッス

http://www.nhk.or.jp/archives/program/back040502.htm

これほどひとつの番組を楽しみにテレビの前で待ち構えたのは、いつ以来か?もう、朝からソワソワして、ブートビデオとか観てウォーミングアップしちゃったりして。それくらいに、ボクの音楽遍歴上、重要な番組でして、この「ヤング・ミュージック・ショー」キッス初来日公演に関しては、語りだしたら一晩じゃ足らないくらい、ってなもんで。キリが無いのでホドホドにしておきますが。

この番組はリアルタイム放送、同年の再放送、その数年後に知り合った学校の先輩(ソニー役員のバカ息子)がベータマックスで録画していたビデオ、さらにその数年後に手に入れたブートビデオ、と、何度となく観てきた。で、そのブートビデオなんだけど、放送からカットされた数曲を含む「完全版」ということで、“これ持ってればON AIRバージョンは必要ないな”と思い込んでた。ところが、実際に放送に使われたのは、1977年4月2日の昼公演と夜公演の“いいところ”を繋いで編集されたもの、ということを最近知って、俄然“ON AIRバージョン”が欲しくなってきた矢先の今回の放送、となったワケです。

今日の昼間に、そのブートビデオ(1977年4月2日夜公演完全版)を久しぶりに観て放送に備えたんだけど、“ON AIRバージョン”は基本的に夜公演がメインで、ところどころ昼公演のシーンがインサートされてる、って感じでしたね。“ON AIRバージョン”を観るのは、ソニー役員のバカ息子宅で開催された「ロックビデオ鑑賞会」以来なので、感無量でした。でも今日の放送よりも、バカ息子所有のビデオのほうが画質が良かったような気がするけど、気のせいかなぁ?なにしろ、大昔の話しだから、記憶も曖昧なんだけど。

とりあえず、この歴史的な番組を永久保存できたことで、なんか大事なものを取り戻したような、そんな充実感で一杯です。

多謝>NHK

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そのキッスが、まもなく来日します。

今回の来日メンバーは、ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー、エリック・シンガー、トミー・セイヤー。このメンツに異論がある人も多いことでしょう。言いたいことはよ〜くわかります。でも、ボクは凄い期待してんだよね。

前々回の来日時、直前になってピーター・クリスが来日しないことが発表された。代役のエリック・シンガーはピーターになりきることに徹し、不安ながらも初日の横浜公演を見事に乗り切った。この姿に感動して、ボクはその後の公演(福岡を除く)を追いかけた。最終日の大阪公演を終えた後、“エリック、よく頑張った!”の声がとても多かったのが、自分のことのように嬉しかった。

そして前回の来日公演。ピーターが復活したものの、今度はエースが不参加。代役はトミー・セイヤー。で、このトミーがまた良かったんだな。客の大半はエースが来なかったことにガッカリしてる、ということを百も承知してますよ、的な、控え目なステージングながら、ギタープレイは忠実に70年代のエースを再現してて。今のエースよりエースっぽい、というか。そんな姿を見てか、ステージ後半は、トミーにも声援が飛んでたしね。

ということで、がっちりファンの心を掴んだエリック・シンガーとトミー・セイヤーならば良かろう、と、考えてるファンも多いと思うんだよね。こう言っちゃなんだが、プレイ自体はピーターやエースより安定感あるし。演奏面で言えば、過去最高のものになると確信してます。勿論、“オリジナルメンバーであることの意義”ということを踏まえた上での発言として。

武道館で会いましょう。“オーライ、トーキョー!”。