彼女らが全盛だった頃は、DVDは勿論、家庭用ビデオデッキすら、まだほとんど一般には普及していなかった時代。
それなのに、ファンはちゃんとフリツケをマスターしていた。歌番組にピンク・レディーが出演する際に、リアルタイムでテレビの前に陣取り、全神経をブラウン管に集中させて覚えていたのである。雑誌などに「振り付け解説」みたいのが載ってたりもしたが、そんなものが発売される頃には、既にみんなマスター済みだった。とか言ってるボクはどうかというと、特に練習したワケでもないのに、「ペッパー警部」〜「サウスポー」くらいまでだったら、ヘタなりにも一応踊れたりする。
そんなことはどうでもいいのだが、驚くのは、リアルタイムでピンク・レディーを知らない世代の女の子でも、ちゃんと踊れる子が大勢いるということ。ピンク・レディーがデビューした時にはまだ生まれてすらいない子が、カラオケで歌いながら踊ってるのを何人も目撃してきた。
“曲”が歌い継がれることはよくあるけど、“振り付け”が踊り継がれてることに、彼女達の日本人への浸透具合を痛感させられる。
いい機会なので、このDVDで、自分が日本で生まれ育ったことを、改めて再認識してみようかと思う（ウソ）。
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ニューヨーク・ヤンキース・スタジアムのグランドキーパーが、グランド整備の時に、ヴィレッジ・ピープル「YMCA」に合わせて、Y・M・C・Aのボディアクション（西城秀樹「ヤング・マン」のアレ）をやってるのを見た時は、いろんな意味でショックだった。
７月１日には「フリツケ完全マスターＤＶＤ」が発売される。
