ジェフ・ベック日本公演初日(ネタバレ注意)

鼻でかいです

神奈川県民ホールにて、Jeff Beckの日本公演初日を観てきました。

ボクはコンサートグッズってヤツはほとんど買わないんだけど、ブライアン・ウィルソンジェフ・ベックだけは例外なので、開場前から入場の列に並んだ。しかし、買い物が済んだ時点で開演10分前という忙しなさ。グッズ売り場の長蛇の列って、もうちょっとどうにかならんもんかね、なんて思いつつ、とりあえず席に着く。

約10分押しで場内暗転。初日特有の緊張感。一曲目「Earthquake」が始まると、いつものようにステージ下手から地味に御大登場。この余裕ぶりとは対照的に、研ぎ澄まされたトーンに圧倒され金縛り状態の観客。

次々と曲が続く中、懸念していたボーカリストのジミー・ホール登場。相変わらずトホホなステージング。なんでベックはこの人がお気に入りなんだろうなぁ。てゆうか、なんだよあの格好。サングラスにアロハはねぇだろう。

そして本日のハイライトのひとつ「Morning Dew」。さすがにこの曲のイントロが演奏された瞬間、場内からどよめきがありましたね。ジミー・ホールのボーカルはオリジナルのロッド・スチュワートと比べたら相当難有りだったけど、まぁ目を瞑っておきました。演奏自体は、ベック、ボガート&アピス時代にライブで演ってた時のアレンジに近くて、オレ的には涙ものでした。

約1時間の演奏の後、15分間の休憩。ベックのライブで休憩が入ったのは初めてじゃないか?いくら見た目は若くても、61歳だもんね。

明けた後半は、またもやこれもレアな「Beck's Bolero」でスタート。まさかこんな曲まで飛び出すとは、今後のセットリストがどのように変わっていくか、見ものです。ベックのギター以外に、12弦アコースティックのカッティングが聴こえたのは幻か?

お馴染みの曲やジミヘンのカバーなどで構成された後半も、約一時間で終了。アンコールはベックとキーボードだけで、「Over The Rainbow」。この「Where Were You」スタイルで演奏された「Over The Rainbow」が、今夜のベストテイクかも。なんとも絶妙なボリュームとトレモロアームのコントロールが、文字通り神がかり。エリック・クラプトンもアンコールでこの曲を演奏することがあるけど、あえてその曲を取り上げたからには、よほどの自信があるんだろうね。ベックにしかできないアプローチで、誰にも文句を言わせない圧倒的な説得力。参りました。

次回は最終日に観に行く予定。

セットリスト:

01.Earthquake
02.Stratus
03.You Never Know
04.Cause We've Ended As Lovers
05.Rollin' & Tumblin'
06.Morning Dew
07.Behind The Veil
08.Two Rivers
09.Star Cycle
10.Big Block
11.Scatterbrain

15分間の休憩

12.Beck's Bolero
13.Nadia
14.Angel (Footsteps)
15.Led Boots
16.Diamond Dust
17.Hey Joe
18.Manic Depression
19.Goodbye Pork Pie Hat
20.Brush With the Blues
21.Blue Wind
22.People Get Ready
23.Going Down

アンコール

24.Over The Rainbow
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