ロックオデッセイライブレポ感想

ポール・ウェラー

いつまでもThe Who、ロックオデッセイの話しで引っ張るのもどうかと思うけど、この二日間、片っ端からネット上のライブレポを読んでみて、極めて特異なイベントだったんだな、と実感。

ボクは横浜の1日目しか行ってないんだけど、2日目の大トリ、矢沢永吉の時にアリーナの大半の客が帰ってしまったらしいとか、もうこれだけで、いかに人選に無理があったかを象徴してますね。逆に言えば、このムチャクチャ具合がこのイベントの面白さなのかもしれないけど、永チャンもレッチリThe Whoも稲葉もOKというボクのような人間は、極めて少数派なんだな、と実感。ただ、その“少数派”にさえ優しくない環境だったのが残念。あの酷暑で水以外アリーナに持ち込むな、というのは“死ね”と言われてるも同然、という意見を随所で見かけたけど、全くもって同感。あれはとてもじゃないけど、音楽を聴けるような環境じゃなかった。お目当てのThe Whoの時に日が落ち始めたのが、せめてもの救いだった。

ライブレポの数々の中には、特に誰かのファンというワケじゃないけど、チケット貰ったから行ってみた、みたいな人も結構いて、こういう人の意見は、客観的に全体を見てて各バンドに対する偏見が無かったりするので、興味深く読ませてもらった。で、このテの人達が揃ってThe Whoをベストアクトに挙げていたのが、自分のことのように嬉しかったですね。あと、ザック・スターキーの評判が異常に高いのも、“やった!”って感じ。逆にボロクソな意見が多かったのは、ラルクアンシエルですかね。レッチリレニー・クラヴィッツのファンのような洋楽好きや、永チャンファンのお兄さん相手に演奏するのは、彼らにとってはやりづらかったろうな、と、ちょっと同情してみたりするが。まぁ、いい経験にはなっただろう(ひとごと)。

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来年もこの“特異なイベント”が開催されるかどうかは疑問だけど、興味深く成り行きを注目してみたいと思う。野外だったら、もう行きたくないけど。